歳をとったことを認めてあげよう
私は、老犬を飼っています。
ペットも人間と同じで、若いときには当たり前に出来たことが出来なくなり、夜に落ち着きがなくなり、ときには飼い主が目を離すと怪我をしてしまうことまであります。
老犬は、居住環境、食事、体調変化など若い時よりも敏感にならなければならないことが多いです。
大切なペットに最後まで幸せに暮らしてもらうために、飼い主には何ができるのかを日々考えて、これまでよりもいっそうの愛情を持って接してあげてほしいと思います。
15歳の愛犬ができなくなったことと昔と大きく変わったこと
我が家のペットはオスのトイプードルは現在15才ですが、ここ数年でいろいろなことができなくなりました。
具体的に昔と比較するとまず、脚力が落ちました。
これまで楽々寝室のベッドに飛び乗ってきたのに、数年前からジャンプに失敗して突撃することが増え、ついには最近完全にジャンプすること自体をやめてしまいました。
次にトイレの数が増えました。
これまでは、1日に2回の散歩と朝ケージ内でのおしっこで良かったのです。
しかし、まず何度もお漏らししてしまうようになり、そして足をあげてのおしっこが辛くなってきたのか、足をあげずにしてしまうためシートも広く引かなくてはいけなくなりました。
そして、夕方急に寂しがって遠吠えするようになりました。
人間でも歳をとるといわゆる「夕暮れ症候群」と言って、夕方にそわそわし始めるおじいちゃん・おばあちゃんがいると聞きますがまさにそのようで、飼い主がそばにいないといつまでも遠吠えを続けています。
これらの変化は、少しずつ数年かけてはっきりと現れるようになりました。
愛犬の目を離さないことと私の失敗談
さて、そんな老犬を飼う上で最も注意してあげなければいけないのは、最初に述べた脚力の変化かと思います。
私の家での失敗談をここでご紹介させてください。
ウチは二階建てになっており、一階に風呂場があります。
家族が風呂場を使用している間は、ペットは二階に一人で放置されることもありました。
そんなある日、うちの犬が階段から転落しました。
約10段ほどのそれなりに長い階段です。
家族を探して階段を覗き込み、そのまま踏ん張りが効かなかったのか一段ずつずり落ちていったようでした。
家族の誰一人その様子を見ていませんので、どの程度ひどく転落してしまったかはわかりません。
幸いにも骨折などには至らなかったのですが、同じ事故がいつまた起きてしまってもおかしくないです。
しかも、事故に至らなくても、散歩中にふらついたりする様子をときおり見かけており、事前に何か対策をとっておくべきだったと反省しました。
昔から何も変わらない居住空間で合ってもこのように愛犬に怪我をさせてしまう恐れがあることを実感しました。
老犬になって愛犬の為に変えた環境
同じ事故を起こさないように、また愛犬により快適に生活してもらうために、以後いくつか家の環境が変わりました。
- まず階段には転落防止の柵を立てました。
家族が外出するときは必ずこの柵を閉めて愛犬の転落を防ぎます。 - 家のフローリングも犬の足の負担になるので、ソフトマットレスを敷きました。
時には転落防止のため高い段差の下には柔らかい布製のマットレスなどを敷くこともあります。 - ふらついてケガをしないように床に置いてあるブラシやハサミなどは極力犬が届かない場所へ移動しました。
このように環境を整えた他に、そもそも愛犬を危険な目に合わせないようにいくつか気をつけ始めたこともあります。
たとえば、散歩に連れて行く際も、少し高いかもと思うような段差は抱きかかえて超えさせたりもします。
そして、足を踏み外しそうな道路の縁石をなるべく歩かせないように自分が外側を歩いたり、皮膚も敏感になっているようなので雑草や枯れ枝に引っかかってかぶれたりを予防するため必ず服を着せるようにもしました。
老犬は今まで以上に愛情を注いであげる
まとめますと、「老犬は成犬よりも手がかかる!」ということです。
その分これまで以上に愛犬のことを気にかけて、たくさん愛情を注いであげてほしいと思いますし、我が家では実際そのようにこれまで以上に愛犬の体調管理や生活環境に気を配って飼っています。
人間よりも早いスピードで犬は歳をとってしまうので、ついこないだまではあれもこれもできていたのに、という衝撃が大きいかもしれません。
ですが、老化を認めて受け入れてあげてください。
愛犬のペースに合わせて散歩をしたり、食事の量が減るならおやつで誤魔化したり回数を増やしてあげたり、耳が遠いなら驚かさないように愛犬の正面から抱っこしてあげてください。
人間と似ていて、歳を取るとわがままにもなります。
その分たくさん構ってあげましょう。
私が今の犬を飼って感じているのは、老犬になるほどいとおしく、あとどれくらい一緒にいられるか分からないのだから、どうか最後の時までケガや病気なく暮らしてほしい、そのためにできる限りのことはしてあげたい、ということです。
特にこれから犬を飼おうと思っている方はどうか経験者の話を参考に、老後の面倒をどうしたら良いかの心づもりもした上で飼っていただきたいと思います。
おわり
管理人より一言
犬や猫などのペットを飼っていると自ずと訪れる、老い。
人間よりも早く年を取るので、なかなか気が付かない部分が老いてきます。
例えば、白内障など目が見えないのは見た目や検査でわかりますが、目が悪くなったのはなかなか気が付きません。
おそらく、このトイプーも目が悪くなったのだと思います。
シニア犬との接し方は、いかに『安心感』を与えるかだと聞いたことがあります。
この記事にある、抱っこしたりするケアはとても大事なことだと改めて思いました。
今回の記事は、関東地方在住のPさんから頂きました。
貴重な体験談どうもありがとうございました。
犬を飼う時に最低限知っておきたい犬の知識や、目からうろこ情報こちらの記事がオススメです。
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