ペット保険の選び方~愛犬に合ったチェックポイントとお得な加入方法

ペット保険の基礎知識

 

すべてのペット保険会社のカタログ

今や常識的になりつつある、ペット保険への加入。
ペット保険会社を選ぶ際は、加入しようとしている保険会社以外の他社のサイトやパンフレットを取り寄せ、比較するのがベストです。
各社、それぞれにメリットとデメリットがありますし、愛犬の犬種や年齢、個体の体質によっても選ぶポイントはさまざまだと思います。

しかし、ペット保険はケガや病気で入院や通院を実際に経験してみないと、なかなか保険のありがたみは感じないものです。
また、その時になってみて、保険適用外でこんなはずじゃなかったというトラブルもたまに耳にしたりもします。

ポイントさえ押さえておけば、比較的簡単に自分や愛犬にマッチしたペット保険を選ぶことができます。
どれを選んでも変わらないと、勧められるままペット保険を安易な動機で加入する前に、一読してほしい内容です。

 

ペット保険は何から始めたらいいかわからない人のために

ペット保険に加入するとき、自分の愛犬に合った保険をしっかりと選んでいる人は少ないと思います。

大抵の場合は、購入したペットショップやワクチンを接種しにいった近所の動物病院で勧められた保険をそのまま選んでいることが多いのではないでしょうか?

ただ、ペットショップにしろ病院にしろ、でたらめに勧めているわけではないので、すべてがダメと一概には言えませんが、飼い主やその犬や猫のことを真っ先に考えて勧めてくれてはいないはずです。
加入する側もペット保険自体にそこまでの違いはないと考えているので、勧められるがままに加入するパターンが多いと思います。
答えを言うまでもありませんが、ほとんどは提携している保険会社だったりキックバックが多い会社を勧めているのです。

しかし、そこまでの違いはないと思っているペット保険ですが会社やプランによって大きな違いがあるのです。

多様化しているペット保険の会社や商品、得か損と考えるよりも愛犬にはどの保険が合っているのか?そのなかからどれを選べばいいのか?をしっかり考えましょう。

また、ペット保険のいいところは、一年契約でその都度、契約の見直しができるところですので、その点も頭に入れて加入することが大切です。

 

アニコム損保とアイペット損保がペット保険会社の2強

ペット保険は、ぶっちゃけると大手2社とその他の会社に分けることができます。
大手2社とは、シェア(市場占有率)が他社とは断然に違っているアニコム損保とアイペット損保です。
(その2強も加入者数は倍ほどの違いがありますが…。)

アニコム損保とアイペット損保の2社は、ペット保険会社として東京証券取引所にも上場していてるペット専用の損害保険会社です。

アニコム損保とアイペット損保のシェア
左、アニコム損保 右、アイペット損保のIR資料より

上記の資料は、お互いの会社が公表した経営情報資料の一部です。
この資料によると、大まかなペット保険市場の占有率は、アニコム損保が約半分、アイペットが4分の1ほどと分ると思います。

この2社が他社と最も大く違うところは、ペット保険に加入すると『保険証』が発行され、提携する動物病院の窓口では、治療費から補償割合分を差し引いてすぐに清算することができることです。
但しその他は、それほどの違いはありませんし、むしろ年間ランニングコストは高めで補償は少ないです。

アニコムとアイペットの違いをさまざまな角度から比較しています。

 

大手2社を多くの飼い主が選ぶ理由

シェアのほとんどが大手2社ですが、皆さんがこの2社を選ぶ理由はなんだと思いますか?

  • 大手で安心だから
  • 窓口清算で楽だから
  • ペットショップで勧められたから
  • かかりつけの動物病院で勧められたから
  • ペット雑誌で絶賛されていたから
  • ネットの広告に出ていたから

ほとんどこの辺の理由が当てはまるかと思います。

では、この理由を一つずつ検証してみます。

  • 大手で安心だから
    大手が何を基準にしているかによりますが、2社よりも親会社が大きな会社は多いです。
  • 窓口清算で楽だから
    確かに気軽で簡単ですが、そんなに頻繁に利用したり支払うものでもないですし、他社で保険金を請求しても1か月もたたずに振り込まれます。
    (提携していない動物病院の場合は、直接請求しなければいけないです。)
  • ペットショップで勧められたから
    勧めるのには理由があるのです。
  • かかりつけの動物病院で勧められたから
    一概には言えませんが勧めるのには理由があると思います。
  • ペット雑誌で絶賛されていたから
    元気なころにいろいろなペット保険を試すことはありだと思います。
  • ネットの広告に出ていたから
    加入してみると満足することや欠点が見ててくると思います。
基本的には、1年間の掛け捨てなので、若くて元気な頃は、大きな疾患や手術に特化している、ランニングコストが比較的かからないプランがお勧めです。
私の場合は、その間に、7歳くらいまで(シニア期以降は加入できないこともある)に愛犬に合った保険会社やプランを決める感じでいます。
犬種特有の遺伝子疾患などは、保険会社によっては、保障されない場合もあります。
また、途中で病気やケガになったら、加入時の条件では再度加入できず高額になる保険会社やプランもあります。
先天性疾患の条件や、更新時に改めての審査で条件が付かないかなど、あらかじめ把握しておくべきポイントは押さえておくべきです。

 

ペット保険は損害保険と少額短期保険会社合わせて15社ある

犬や猫やその他の一部のペットは、人間のように生命保険には加入できませんが、病気やケガの際に生命保険のような補償をしてくれる保険があり、それがペット保険です。
そのペット保険の補償内容は、会社やプランによってさまざまで、ちょっとしたケガでも補償対象になる保険や、手術に特化した保険など、多岐に渡っていています。

現在、国内にあるペット保険会社は、損害保険会社5社と、少額短期保険会社10社で合計15社あります。
損保会社と少額短期保険会社の違いを知っていますか?

損害保険会社

少額短期保険会社

  • 楽天少額短期保険
  • イオン少額短期保険
  • FPC(エフピーシー)
  • SBIいきいき少額短期保険
  • イーペット少額短期保険
  • 「PS保険」ペットメディカルサポート
  • 日本ペットプラス少額短期保険
  • 日本アニマル倶楽部
  • ペッツファースト少額短期保険
  • ペッツベスト少額短期保険

※順不同

損害保険会社は、金融庁による免許制になっていて、資本金や事業規模の大きさも必要になります。
一方の少額短期保険会社(ミニ保険)は、登録制になっていて、財務局に登録が認可されると事業を運営できます。
その他にも細かい違いはありますが、以前のような潰れるリスクもほぼありませんので、会社の規模をそこまで気にする必要はないと思っています。
また、会社のプランによっては、100%補償されるプランから70%、50%など、プランだけでもさまざまですし、その補償の中身も会社によってそれぞれ特色があります。
もし、飼い犬が他人を噛んだりして怪我をさせた場合は、別の保険『個人賠償責任保険』の加入が必要です。

  • ペット&ファミリー少額短期保険は、2019年4月1日より損害保険会社として営業を開始するとともに、商号(社名)を「ペット&ファミリー少額短期保険株式会社」から「ペット&ファミリー損害保険株式会社」に変更しました。

 

 

ペット保険は年間の保険料と補償される金額で比較する

最近の傾向として、高額な医療費になった場合に、足りないといったことを避けるためにもペット保険の加入は、必須なこととなりつつあります。
下記の3つのポイントは、誰もが考えるペット保険に求めている点だと思います。

  • ペット保険料は安い方がいい
  • 手術することになったら保証は厚い方がいい
  • 終身で保障してくれる保険会社がいい

これを踏まえて、良さそうと思ったペット保険を比較して選ぶべきだと思います。
私が思うもっとも大事なポイントは、補償額を足して保険金総額で比べることだと思っています。

言い換えると、支払う保険料と補償される総額のバランスで比較するということです。

わかりやすく例えるために、年間の保険料金が同じ年間支払金額3万円で、手術で70%保証してくれるプランを比べてみましょう。
ペット保険会社3社の3つのケース、同じようなプランが実際に存在しているので比較してみます。

 
A社
B社
C社
年間支払金額
30,000円
30,000円
30,000円
補償割合
70%
70%
70%
入院1日補償金額
14,000円
12,000円
12,500円
利用限度日数
年間20日
年間22日
年間30日
手術補償金額
140,000円
150,000円
125,000円
補償手術回数
年間2回
年間2回
年間3回
合計
560,000円
564,000円
750,000円
保険金総額
392,000円
394,800円
525,000円

各社、年間の補償限度額や免責金額の違いがあるので、それらも考慮する必要がありますが、単純に比較してみると断然C社の保証が厚いです。

実は、A社とB社は保険会社から保険証が発行され窓口精算ができる大手2社です。
窓口清算ができるので抜群の人気がありますが、補償内容だけを比較してみると違いがわかると思います。

また、シニア犬や犬種によって支払額も支払う幅も違ってきますので、ここで単純に比較はできませんが、飼っている犬種と年齢、支払金額と補償総額の比較は、ペット保険を選ぶときの最大のポイントだと私は考えます。

わかりやすくいうと、年間の保険料と(補償額を足した)保険金総額のバランスが最も重要だということです。

ぜひ、支払ってもよい金額と愛犬・愛猫の相性を考慮して、一番バランスの良いペット保険会社やプランを比較しながら考えてみてください。

免責金額とは?
対象となった治療費うち、自己負担しなければいけない金額のことです。
言い換えれば、免責金額が設けられているプランの場合は、その金額に達していない治療費は全額自己負担となります。

 

ペット保険に加入する事前準備の流れ

ペット保険に加入する時は、元気で必要性を感じない時期です。
もしもに備えて加入するときは、新規でも見直しでもこんな流れになるかと思います。

  1. だいたいの予算を決める
    支払ってもいい年間の保険料をザックリと決めておきましょう。
  2. ペット保険に加入する補償条件を決める
    安くても最低限の保証がある補償を優先するか、手術など高額医療費の補償を優先するのか決めます。
  3. 7歳以降にいくら支払うのか把握する
    若い時はどの保険会社も安いですしほとんどの場合は、それほど利用頻度も多くありません。シニア期から平均寿命(15才)くらいまでの支払い金額は各社随分と開きがあります。
  4. 愛犬の犬種のなりやすい疾患を把握する
    遺伝性や先天性疾患では支払われない商品もあります。また、小型犬がとくにかかりやすい気管虚脱や膝蓋骨脱臼などの病気が保険に適応されているかも確認しましょう。
  5. もしも病気になった時の費用を把握する
    愛犬がその犬種特有の病気になった時のシュミレーションをして、手術と入院費はいくらかかるのか把握して保険料の負担はどれだけ可能か把握しておきましょう。
基本的には一年間の掛け捨てです。
年間に支払っても良い金額を選び、その範囲内で保障条件を決めて、免責や加入条件などの詳細を決めると、求めている商品を選択しやすくなります。
ペット保険を選ぶ際には、年間(月々)のランニングコストと補償のバランスが大事です。
補償が厚いプランは当然支払う金額も大きくなります。
基本的には、一年間の掛け捨てですが、7歳以降の保険料や加入の限度年齢など、今後の継続や見直しなども考慮することが重要です。
 

最低限必要なペット保険を選ぶときのチェックポイント

いろいろと種類のあるペット保険、誰でも自分に合ったものを選びたいものです。
基本的なことですが、ペット保険を選ぶ上でチェックする項目です。

なお、猫はそれほどでもありませんが、犬の場合は、犬種によってかかりやすい病気のリスクが異なります
そのため、小型犬と大型犬などの大きさだけでなく、犬種によっても保険料は違っています

  • 保険のプランはいくつあるのか?
    保険会社のなかにも何種類か分れている場合が多いです。
  • 保険料の支払い方法は?
    年一括払いと月払いがあり、自動引き落としからカード払いやコンビニ払いなど会社によってさまざまです。
  • 保険金の請求方法は?
    支払い時に窓口で清算できる会社と、支払った後に、後日精算を保険会社に請求するパターンに分かれます。
  • 年間補償限度額はいくらか?
    限度額が決まっている場合や無制限などプランによってさまざまです。
  • 補償(支払い)割合はどれくらいか?
    50%補償から70%、90、全額保証までプランによって違います。
  • 通院でも支払われるのか?
    通院補償の有無は重要な選択項目です。日数や回数も把握しておきましょう。
  • 入院や手術の場合の回数制限はあるか?
    手術に伴う入院の場合は、日数や回数を把握しておきましょう。
  • 免責金額はいくらか?
    会社によっては、最低支払対象治療費ともいいます。月々が低額なプランでは高額な治療費以外は自己負担になり少額の治療費では支払われない場合が多いです。
  • 加入する保険の補償対象外のものは?
    代表的な部分は同じですが、各社商品によって多少の違いがあります。
  • 加入できる年齢は何歳までか?
    年齢が決まっている会社やプランから老犬になっても入れる商品もあります。

加入できる年齢や継続契約はずっと終身までなのかも重要なポイントです。
下記のリストは、知っておくべき特約や事柄です。

  • 待機期間はどれくらいか?
    各社、契約後、待機期間が設けられています。その期間は保険適応外です。
  • 割引制度はあるのか?
    ネット割引や継続割引き、多頭割引、マイクロチップ割引などがある会社や商品を把握しておきましょう。
  • ペット補償責任特約があるか?
    他人を噛んだりしてケガをさせた時などに支払われる保険です。
  • 電話で相談員にいつでも聞けるか?
    しつけや動物病院が閉まっている時間の相談などあると便利な特典です。
  • ガン追加補償特約はあるか?
    契約中にガンと診断された時に支払われる特約です。
  • 車イス費用を補償してくれるか?
    事故で歩行が困難になった場合に車イスの費用を負担してくれる補償です。
  • ペット葬儀費用特約はあるか?
    死んでしまった時に、葬儀や埋葬費用の一部を補償してくれる特典です。

当たり前ですが、月々の支払いが高いほど保証は厚いです。
当然、各種特約もセットで加入すると、保険料に上乗せされます。
求めている加入条件は、人それぞれです。愛犬に合ったプランを選ぶことが重要だと思います。

 

 

ペット保険を使う年齢や治療費

愛犬が年間使う治療費

項目
2014年
2015年
2016年
2017年
病気やケガの治療費
80,912円
57,822円
57,129円
71,135円
ワクチン等の予防費
28,311円
23,282円
24,862円
30,953円
ペット保険料
38,052円
42,538円
43,799円
45,244円
合  計
147,275円
123,642円
125,790円
147,332円
上記の資料は、アニコム損保の契約者に対するアンケートによる自己申告による治療費などの経費です。
それほどの変化はありませんが、保険料がジワジワと上昇しているのがわかります。
ほとんどのペット保険のの保険料は、シニア犬になるほど上昇(高く)します。
逆に言えば、シニア期以降は治療費がかかる割合が高くなるということです。
最近のペットフード協会による統計で、7歳以上のシニア犬の割合が多くなったという結果を裏付けるかたちになっているかと思います。

 

年齢別ペット保険を使う割合

年齢別ペット保険を使う割合 アニコム資料2018
上記のグラフは、アニコム損保2018年の『犬の請求割合の年齢推移』のうち、循環器疾患や泌尿器疾患、口内疾患などの病気になり、アニコム損保に保険請求した年齢別の割合です。
シニア犬になるにつれ急カーブを描いているのがよくわかると思います。
別の資料によると、消化器疾患や皮膚疾患は、あまり年齢に関係なく請求されています。
犬種によってなりやすい疾患や年齢を重ねるにつれ、なりやすくなる病気を把握することは、早期発見をするためにもとても大切な飼い主の責務です。

 

年齢別1年間に病院へ行った回数

年齢別1年間に病院へ行った回数のグラフ
資料は、ペットフード協会、『2018年全国犬猫飼育実態調査』による、年齢別の一年間に飼い犬を動物病院に連れていった回数です。
10歳を超えると、平均値が5回を超えているのがわかります。
人間も同じですが、老犬になるといろいろな病気になる確率も上がってきます。
ペット保険でも病気になってしまうと、継続加入は可能で新規で加入することが難しくなる商品が多いです。

 

 

賢いペット保険の加入方法

ペット保険は、CMなどでよく見る自動車保険と同じような1年間の掛け捨てシステムです。

自動車保険でも、支払いが安くて保険契約が厚い補償があると各社盛んにアピールしているのをよく耳にします。
自動車だったらあまり乗らないからとか安いプランにしようとか、新車だから車両保険にも加入しようとか考えると思います。

ペット保険も同じで、各社特色があり、さまざまなプランを用意しています。

犬種や年齢によっても考えが変わりますが、基本的な考え方は老犬になったときのことを考えていると思います。
そこで自動車保険を切り替えるように気軽に考えると、答えは出やすくなります。

1歳になって免疫も十分付いてくると、ほとんどの場合、7才くらいのシニア犬(人間でいう40才)になるまで、あまり病院のお世話になりません。
なので、ペット保険の必要性や有難味を感じることが少ないです。
なぜなら元気ですし、ほぼ利用しないからです。

安心料を支払っていると思っている分には、元気に過ごせたので問題ないのですが、現実問題として、1年間まったくペット保険を利用していないと、勿体ないと感じる人も多いと思います。

しかし、もしもに備えて契約していないと不安になりますし、シニア期になるまで加入せずに後悔することになってもあとの祭り状態になります。
保健はイザというときのためのものなので、安い保証でも良いので常に加入しておくことをお勧めします。

シニア期になると加入限度年齢に差し掛かる商品も多いです。
5歳~7歳あたりから補償の手厚いタイプの商品に切り替えるのが賢いペット保険を利用する方法のひとつだと思います。

 

ペット保険会社別の独自クチコミレビュー

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