私は、現在5歳のブラックタンのチワワを飼っています。
突然4歳の時に無駄吠えが始まりました。
近所迷惑にもなっていた無駄吠えを、紆余曲折を経てどのようにして克服したのかの体験談です。
いろいろな方法があるひとつとして参考になってもらえたら幸いに思います。
ペットショップの売れ残りだったチワワ
元々はペットショップを通りかかった際に「性格に難アリ」ということで売れ残っていたチワワでした。
「難アリ」という記載にインパクトがあって、その犬にとても興味を持ったのです。
女の子にしては少しヤンチャかな、という印象で、性格に問題があるようには思えなかったのですが、お店のスタッフさんからは「かなり厳しい躾が必要なタイプです」と言われました。
そこで1週間近く毎日ペットショップに通い、そのチワワの様子を見せていただきましたが、問題があるような素振りはなく、愛想もよさそうで、むしろ性格がとても気に入ってしまったので飼うことに決めたのです。
4ヶ月を超えていましたが、子犬なのに噛み癖、吠え癖、分離不安などもなく、お散歩に行くと会う人みんなに愛想を振りまくようないたって普通の犬で、むしろ「性格良すぎる‼︎」とさえ思っていました。
引越し先で突然始まった無駄吠え
「無駄吠え」ではなく「要求吠え」
愛犬が4歳のときに引越しをすることになりました。
引越し直後から突然吠えるようになったので、環境の変化でストレスが溜まっているのだと思っていました。
吠えた時は声をかけたり撫でたりしていたのですが、全く治らず、突然始まった吠え癖に徐々に戸惑っていったのです。
元々、ほとんど吠えなかった犬だったこともあり、最初の頃は吠え方もキャンキャンくらいの可愛い感じだったのが、そのうち全身を使って大型犬のような太い声で吠えるようになりました。
さすがにご近所にも迷惑ですし、近くにいると耳に響く声で吠えるので、対策を考えなければと思い、どういう時に吠えるのかを観察してみました。
すると、食事が関係していることがわかったのです。
- 犬の食事を準備している時
- 食事を運んでいる時
- 食べる前のコマンドを出した時
コマンドを出した時には唸ったりするようにまでなり、コマンドに対しても嫌々従う様子だったので、これ以上反発されたら、犬との信頼関係や上下関係が崩れるのではないかとすこし不安になりました。
そこで早速、インターネットで食事の際に吠える場合の対処法を調べてみたのです。
すると「要求吠え」というものだということが分かりました。
犬が飼い主に何かしてほしいことがあるときに飼い主に対して吠えるのを「要求吠え」というのだそうです。
吠え癖がついて以降、吠えたとしても飼い主のコマンドに従ったらOK 、というスタンスをとっていたのですが、それは犬にとって吠えたら要求が通るという認識を助長させてしまう行動だと知りました。
要求吠えをする愛犬と飼い主の戦い
そこでまず、吠えたらすぐに叱ることにしました。
しかし、叱れば叱るほど、吠え方が激しくなり興奮してしまうので、また叱ることになり、そのためにご飯が食べられるまでにさらに時間がかかってしまっていたのです。
食事のOKが出ないことに対する犬の苛立ちは相当なものでした。
叱ることは犬にとっても飼い主にとっても想像以上にストレスになり、これはよくない指導法だと悟り、違う方法を試してみることにしたのです。
それは、吠えた瞬間に犬の食器を持ち去る、全く別の作業をして犬を無視する、という方法です。
しかしこの方法は、一時的には吠えなくなるのですが、再び食器を手にした途端にまた吠え始める、の繰り返しで、犬にとっては食事がもらえないストレスでさらに吠えてしまう状態でした。
このまま続けても問題行動を助長しているだけではないのかと思い他の方法を探すことにしたのです。
最終的に、サイトを見たり本を読んだりして上手くいった方法は、
- 食事の準備を見せない
- 準備が終わってから30分以上他の作業して犬の食器に触れない
- 遊んであげるなどしてご飯以外のものに興味を持たせる
- 犬が油断している隙に食事のスタンバイを完了させる
というこの一連の流れです。
食事の準備が出来たら、すぐに食べられるわけではないけれど、必ず食べられるのだ、ということを犬に覚えさせました。
この方法は1回目から上手くいき、今は食事の準備を見ても全く吠えなくなりました。
原因究明よりも吠えることをやめさせる方法を考える
今まで吠えなかった犬が突然吠えるようになると、原因が必ずあるはずです。
しかし我が家の犬の場合、何がきっかけだったのか、いろいろ考えましたが、未だに原因はわかりません。
環境の変化も少なからずあったと思いますが、それだけではないように思います。
吠える原因を探してその原因になっているものを排除するという方法もとても有効だと思いますが、個人的には、まずは吠えるのをやめさせる方法をいくつか試してみるのがよいのではないかと思ったのです。
インターネットに書いてある方法が必ず全ての犬に効果があるとは限らないですし、犬の性格や習慣に合わせて飼い主が考える方法が一番効果があると思います。
そのために、普段から愛犬を観察して、どういうシチュエーションが好きなのか、突発的に起こった出来事に対してどういう反応をするのか、など細かい性格を把握しておくことも大切です。
愛犬の性格や心の動きをもっともっと理解してあげなければいけない、このことを飼い主として愛犬から教えられました。
この記事を書いた人、pockyusaさん。
貴重な体験談どうもありがとうございました。
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