犬は喜び庭駆け回り猫はコタツで丸くなる♪
誰でも知っている、童謡『雪やこんこ』の一節です。
犬は、動物の中でも寒さに強いと歌にまで出てきます。
果たして、本当でしょうか?
また、犬が震える場面はどういった時でしょうか?
犬が震える理由は、大きく分けると「寒さ」「緊張」「病気」の3つに分かれるといわれています。
犬が震えている状況から、犬が震えた時にどうすれば良いのかの対処法まで紹介します。
犬種によっては犬も寒さで震える
人間と同じように犬も寒さを感じると、体温を保つために、脳が指令を出し、筋肉を収縮させることによって熱を発生させます。
その時の状態が、寒さによる震えになります。
震え方は、大きくブルブルと体を震わせて、その後にガタガタと小刻みに震えます。
大抵は、体温調整ができると震えは止まります。
寒さで震えやすい犬
-
犬の最適な気温は、15度から25度と言われています。
- 小型の犬種
- 痩せている犬
- パグやイタグレなどの短毛種
- 愛玩犬やシングルコートの犬種
- 暖かい地域原産の犬種
- 子犬・老犬
長毛犬種は比較的寒さに強いと言われていますが、室内犬は一概には言えないようです。
寒さで震えている原因
-
犬は寒さに強いと思われがちですが、犬種によっては寒さに弱かったり、急な気温の変化に対応できないこともあります。
- 寒い外に出ると寒暖差で震える
外が寒い日に、暖かい部屋から急に出ると、大きくブルブルと全身で身震いします。 - 季節の変わり目で震える
暖かい日が続いていたのに急に寒くなった場合は、体が温まるまでカタカタと小刻みに震えます。 - 長時間体が冷えると震える
真冬などの寒い日に、暖房が付いていない部屋で留守番させたりすると小さな震えが止まらなくなり、最悪呼びかけに応じなくなり低体温症の危険も。
放置しておくと命の危険になることもあります。
寒さで震えているときの解決方法
-
寒さで震えているときは、体を温めることが優先されます。
- 散歩中に震える対処方法
風を通さない服を着せるか暖かい服に交換してあげるなど、防寒対策で解決できます。 - 部屋が寒いときの対処方法
暖房をつけ、ハウスを毛布で包んだりして犬がいる場所を暖めることで解決できます。 - 低体温症の対処方法
暖房を付け、犬に毛布をかけ、距離を離してドライヤーなどで温風をかけるなど直接的に暖めます。それでも震えが止まらない場合は病院へ。
寒さで震える犬、ツイッターの反応
おはようございます。
散歩中、顔見知りの犬を待つハナ♪なぜ?小刻みに震える((😖)) pic.twitter.com/U69NruF7Yx— daikansou (@cabin007) 2019年3月13日
寒さに弱くて震える犬もいます。
九州産まれの九州育ち。 pic.twitter.com/Pq8Gg83H7y— 井戸正善『呼び出された殺戮者』コミカライズ (@Ido_Masa) 2016年1月19日
北海道、犬も震える、寒さだな❄️ pic.twitter.com/2ue87xGPiz
— シンゾー (@shinzo0603) 2019年2月14日
薄くて軽いけど暖かい羽毛布団とコタツ布団に包まれて人間の膝に寄りかかって暖まで取ってるのに寒くて震える犬(毛皮付き) pic.twitter.com/02Vn4kakl5
— まかーセットスペシャル★♥︎ (@maka_tsuan) 2019年1月9日
犬も緊張したり怖いと震える
苦手な犬に遭遇したり、嫌いな場所に行くと、不安になり緊張したり怖がったりします。
犬は、自分が緊張したりしてストレスを感じると、自分を(相手も)落ち着かせるために、体を震わせる行動をするそうです。
その場合は、震えとともにリラックスしようとしてあくびもセットになることが多いです。
震え方は、全身を小刻みに震わせ続けます。
怖さや緊張の対象が取り除かれると、ほとんどの場合震えは止まります。
緊張や恐怖で震えている原因
-
嫌いや苦手なことがあると今までの経験によっても、記憶が蘇り怖くなって震えることもあります。
- 怖い犬に出会うと震える
散歩中に自分より大きな犬や、怖い経験をした犬に似た犬に出会ったときに、逃げようとして震えます。 - 嫌いな場所へ行くと震える
人が多い場所や怖い経験をしたことがある病院などへ行くと、呼吸が荒くなり震えます。 - カミナリや花火など大きな音で震える
雷、花火、豪雨、ケンカの怒鳴り声、掃除機などを聞くと、驚いて逃げたり隠れたりして震えます。
緊張や恐怖で震えているときの解決方法
-
怖い対象から避けると大抵の場合は震えは止まります。
- 怖い犬をみて震える対処方法
その場所から速やかに離れると震えは解決できます。 - 病院などで震える対処方法
時間になるまで待合室から離れるか、抱っこしたりオヤツをあげたりして緊張をほぐせば震えが止まることもあります。 - カミナリなどで震える対処方法
犬は、人間よりも高音がよく聞こえます。できるだけ音がしない部屋へ移動させ、音が止むまでオヤツをあげたり遊んであげたりして不安を取り除く努力を。
犬の耳~驚きの耳の能力やその犬がその耳の形になった理由
震えが止まらないようだと、分離不安の一種かもしれませんので病院へ。
恐怖・緊張で震える犬、SNSの反応
今日も散歩の帰りに病院連れて来られて、母の裏切りに震える犬。 pic.twitter.com/00Ki39uH7x
— 煮え@ヒロショ (@niezhooo) 2019年3月31日
これは病院の順番待ちで震える犬 pic.twitter.com/NmEuxsK6o0
— 那智 (@nachi_sosg_42) 2019年3月26日
ワクチン接種に動物病院来て震える犬 pic.twitter.com/XSired5yCA
— アカネノユメ🐴🤵👰🐴 (@20181007_jr) 2019年3月27日
前の患者さん(犬)が虫歯治療だったため、処置室で悲痛な鳴き声が。
それを聞いて震えるハナ pic.twitter.com/QksGW4fIWD— うどん(美白思考のカラス) (@crave1981) 2019年2月19日
散歩かと思いきや病院連れて来られて震える犬の後頭部がかわいい。 pic.twitter.com/5MUUxEAYqd
— 煮え@ヒロショ (@niezhooo) 2018年9月1日
カミナリ怖すぎて震えが止まらない犬( ´ ・ω・ ` ) pic.twitter.com/cQYuppSg7S
— ☻はこ☻ (@haco0) 2017年7月18日
犬がビビっとるから花火やめろ
震え止まってないやんけ
田舎で花火あげるなあほ pic.twitter.com/vw0mzoh8qR— アンパンマン (@chokoba_pan) 2017年8月6日
犬もさまざまな病気で震える
- 病気での震えの場合は、早期発見と早期診断が一番重要です。
すぐにかかりつけの動物病院へ連れていきましょう。
心臓病で震える
- 小型犬やキャバリアに多い僧帽弁閉鎖不全症などを発症すると、震えが発生することがあります。
症状としては、突然倒れて麻痺したように震えが数分間続きます。その時に咳き込んだりして苦しそうな呼吸になります。
その後、何事もなかったかのように元に戻ることも。
一度でもその症状を見かけたら、歩かせることはせずに、すぐに病院へ連れていきましょう。
椎間板ヘルニアで震える
- ダックス系やシニア犬に多く、椎間板がずれることで脊髄を圧迫し、その痛みのために震えます。
全身でずっと震え続けて、名前を呼んでも痛みで動こうとしません。
進行すると足に麻痺が出て触っても反応しなくなります。
動かないようにクレートなどに入れ、すぐに病院へ連れていきましょう。
てんかんで震える
- てんかんの発作で起こる震えは、脳が異常に興奮することで起きると言われています。
数秒から数分震え続けて、おさまると何事もなかったかのように症状も収まります。
てんかんの発作が目の前で起こっても、慌てずに体にも触らず震えが収まるまで待ちます。
震えが収まったら、すぐに病院へ。可能なら、震える様子を動画などで記録して、病院の診断に役立てましょう。
胃腸炎で震える
- 下痢などになると、胃や腸が刺激され炎症を起こし、その痛みで全身が震えることがあります。
すぐに病院へ行けない場合は、体を暖めて、水分補給を十分して様子をみましょう。
軽い下痢なら下痢止めのディアバスター®や、新ビオフェルミンS錠(小型犬なら1日半錠ほど)などが有効です。
関節炎で震える
- 運動のし過ぎやシニア犬になると多くなる、股関節症や膝関節症。
関節に負担がかかり、痛みで震えることがあります。
痛がっている場所は触れば痛がるので、発見しやすいです。
関節を動かないようにして早めに病院の診察を受けましょう。
発熱で震える
- 発熱でも震えます。おもに呼吸器の病気による発熱で震えが起こると言われています。
人間でいう風邪の症状に似ていて、鼻水やくしゃみや咳を伴います。
部屋を暖かくして寝どこにも普段以上に毛布などを敷いて安静にして、改善しないようなら病院へ。
その他の病気で震える
- その他の病気や内臓の炎症などでの痛みで震えることがあります。
また、犬が食べてはいけない中毒性のものを食べた場合や、ワクチンの副作用でアナフィラキシーショックを起こしたり、薬の副作用でも震えが起こることがあります。
ワクチンの場合は、もしもの備えで午前中に接種することを心掛け、薬の副作用と思ったら迷わず病院へ連絡しましょう。
関連記事
病気で震える犬、SNSの反応
つむぎ、学会デビュー⁈
通院日の今日、先生からつむぎの動画撮影の申し出あり👨⚕️
足が震えたりの症状に、コーギーだと犬種的にヘルニアを疑うが、こんな病気もあるという発表を来月の学会でさせてもらいたいとのこと。
つむぎの症例が他のコーギーちゃんの役に立てるなら嬉しいです😃 pic.twitter.com/Ll7VOUg5Bo— チャンモ (@chanmoka) 2018年10月11日
我が家の犬がヘルニア再発?しました(´・ω・`)
昨日の昼いきなりハウスを飛び出し足がガクガク震えだし、足を引きずるようになり、夜はもう足が固まって手だけで動いてる状態に…
今手術中らしい…。
居て当たり前の存在だったから寂しいなぁ pic.twitter.com/xHCj1qWNU7— ゆーきちか@ごきんじょ (@K_yuki_K_tika_E) 2015年7月24日
おじい、寝起きにガタガタ震えたりすることがあるんだけど、酸素をちょっと吸わせるとピタッと治る。
心臓疾患のある老犬は酸素おすすめ。すぐなくなるし高いけど。#老犬介護 pic.twitter.com/rDH2qQDDGA— 。 (@YayoFebruary) 2018年3月6日
処方されたセルシンは精神安定剤…すみれは痙攣の前兆に発熱と微弱震。服用させず素肌の胸に強く抱き締めたら解熱し震えも止まった…犬の癲癇と痙攣 クッシング症候群は現在 凄い勢いで蔓延。これは無理な繁殖 虐待 の精神的ストレスから来る病… pic.twitter.com/4LnpSh95Ak
— 殺処分❓自分が処分されなよ (@lovereyca) 2015年11月3日
さいごに一言
小型犬は、寒かったり怖かったりで比較的頻繁に震える犬が多いです。
寒さで震えている場合は、室内温度を調整するか犬に洋服などの防寒着を着させるなどして体温調整してあげましょう。
ほとんどが気にすることのない震えだと思いますが、なぜ震えているのかをよく観察することが大事です。
中毒性のものを口にした震えは、飼い主さんが注意することで十分防ぐことができます。
また、病気の場合は、早期発見と早期診断が大事です。
ちょっとした震えのサインが重い病気のにつながる可能性も十分にあります。
理由がない震えを発見したらすぐにかかりつけの先生に相談しましょう。
関連記事
コメントはお気軽に♪