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犬の条件付けしつけクリッカートレーニング!初心者でも簡単な3つの方法

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犬にクリッカートレーニング!やり方とコツだけでしつけ初心者でも簡単

犬を飼うと必ずやらなければいけないことのひとつに、しつけなどのトレーニングです。
その犬に合わないトレーニング方法を続けていても、犬にもストレスが溜まって逆効果になりかねません。

トレーニングや訓練というと、厳しくしつけるイメージですが、やり方ひとつで、愛犬も楽しく簡単に覚える方法は沢山あります。
今回は、有名なクリッカートレーニングとその他の基本的な3つの方法、自発行動キャッチング、ルアートレーニング、行動形成(シェーピング)を深掘りします。

目次

犬のしつけとパブロフの犬の関係

犬のしつけとパブロフの犬の関係

みなさんは、パブロフの犬はご存知ですか?
ロシアの生物学者、イワン・パブロフ氏が実験した『古典的条件づけ』という方法です。

犬は、ヨダレを垂らしなさいと命令しても垂らしてくれません。

そこでパブロフ氏はが取った方法は、犬の口に、スプレーで粉末状の肉を吹き付けヨダレを垂らす前に、ベルを鳴らすという簡単な方法です。

  1. ベルを鳴らす
  2. 口にスプレー
  3. ヨダレを垂らす

上記の流れを数回繰り返すだけで、犬は元々なんの反応も示さなかったベルの音を聞くだけで、ヨダレを垂らすことが確認されました。
これは、音などの刺激だけでなく、光、映像、合図や触れる場所などでも、繰り返すと同じようにヨダレを分泌することも分かりました。

「パブロフの犬」のような唾液分泌の現象は、長い間知能の高い哺乳類のみの現象だと思われていましたが、近年、ゴキブリでも同じような条件反射があることが確認されています。
この「パブロフの犬」は、典型的な報酬型のトレーニング方法の基本として、現在でも形を変えつつも確立されています。

 

とても簡単なクリッカートレーニングのやり方

とても簡単なクリッカートレーニングのやり方

みなさんは、犬に何かを覚えさせる時になにをどう気をつけていますか?

いろいろな方法があると思います。

しかし、犬が何かを覚えるときの基本原理はひとつしかありません。

犬は、オヤツなどを与えられた時の行動は強化されてよりその行動を強くとるようになり
何も与えられない時の行動は弱められてその行動をとる可能性は低くなる

これだけだと言われています。

これを踏まえて、タイミングよくトレーニングすることがクリッカートレーニングです。

元々はイルカなどの調教に使っていた方法で、笛などを使います。
有名なトレーニング方法なので、それ専用の器具も多く販売されています。

 

PetSafe(ペットセーフ) クリッカー私が使ってみた感想やクチコミレビュー

PetSafe(ペットセーフ) クリッカーのレビュー

私の独断レビュー

一番有名で、おそらく一番売れているであろう『クリッカー』です。
なんといっても、ワンコインもしない安さが魅力です。
私も最初にこれで試しました。というかこれしか試していませんが…。
これからクリッカートレーニングをやろうと考えている方は、これ以上のお値打ちな商品はないと思います。
興味がある人は、これで試してみるのがいいかもしれません。
残念なところは、音が小さいので、遠くはなれたときや屋外だと気が付きにくいかもしれないところぐらいです。

アマゾンと楽天の口コミレビュー

口コミレビュー
楽天 口コミレビュー

 

クリッカートレーニングの概要

犬は、オヤツなどを与えられた時の行動は強化されることを踏まえて、「パブロフの犬」のような『古典的条件づけ』を利用する方法です。

音→オヤツ→音→オヤツ→音→オヤツ→音→オヤツ→

同じことを繰り返し合図=嬉しいことが起きる(イベント=報酬)を犬の頭に充電させる方法です。

音はPetSafe(ペットセーフ)のような専用の機器でもいいですし、『イイコ』のように口に出しても動作でも構いませんが同じ音や仕草を繰り返すことが基本です。
そうすることで、「パブロフの犬」のベルのように音がオヤツの長所を引き継ぐようになります。

食欲や性欲などの直接的な欲求を『一時報酬』と言い、褒められて嬉しいときなどの人間でいう社会的報酬のようなものを『二次報酬』と言います。
余談ですが、この頭に充電された『二次報酬』にはドーパミンが増えることも関係していることが知られています。

クリッカートレーニング参考動画

このクリッカートレーニングでポジティブな合図を充電(習得)することで、犬を訓練するための基本的なテクニックである、自発行動キャッチングルアートレーニング行動形成(シェーピング)などでも非常に役立ちます。

 

クリッカートレーニングの応用編

クリッカートレーニングにもさまざまややり方があります。
そのなかでも特に有名な、代表的な3つの基本的なトレーニング方法を紹介します。

 

自発行動キャッチングトレーニングのやり方とコツ

『自発行動キャッチング』や『無意識トレーニング』とも言われています。
難解なトレーニング名ですが、実は簡単明快なトレーニング方法です。
やり方は、非常にシンプルです。

  • 愛犬の様子を注意深く見ることで偶然を誘う

例えば、ポチという愛犬を観察していて偶然お座りをしたら『ポチお座り』と言って褒めながらオヤツをあげる。
これだけです。

デメリットは、時間がかかることと、褒めながらオヤツをあげるまでのタイムラグがあることです。
オヤツをあげるタイミングは、合図=ポジティブ(イベント=報酬)を犬の頭に充電させなくてはいけないので瞬時に行動の邪魔をさせずに与えなくてはいけません。

例えば、『おいで』と言ってから飼い主さんのところにくるまでにタイムラグが生じます。
褒めながらを『イイコ』などで統一すればいいだけですが、しつけは一人だけとは限りませんし音のトーンも変わるかもしれません。

そこで役に立つのが、それ専用の器具です。

クリッカートレーニングのところでも述べましたが、褒める=音が、頭に充電された『二次報酬』の状態をキープすることになります。

偶然を待つことが大事なトレーニングですが、トイレトレーニングには非常に有効とされています。
例えば、トイレの前兆(しぐさ)を『早く』など排泄時の名前を決めておいて、排泄の直前のしぐさの度に『早く』と言って、排泄が始まると『二次報酬褒める=音を繰り返します。
2~3週間もすると『ポチ早く』と言うだけで排泄する場所を選ぶようになり、排泄行為を直接コントロールすることができるようになります。

キャッチングトレーニングは、オヤツをもらえることで行動を覚えるとてもシンプルな方法です。
簡単なので小さい子供でも出来ますし、犬が集中することで、問題行動が多かったり社交性に欠けていた愛犬をしつけるのに特に役に立つと言われています。

 

ルアートレーニングのやり方とコツ

キャッチングトレーニングの欠点は、犬が自発的行動をとるまで待つことでしたが、その欠点を補うのが『ルアートレーニング』です。
ルアーの意味は、釣りなどで使う擬似餌 (ぎじえ)のことです。

よく鷹狩りなどの訓練でも採用されている他の動物でも割とメジャーなトレーニング方法です。
ルアートレーニングは、教えたい行動をオヤツなどのを使って誘導することです。

愛犬がこのルアートレーニングに向いているかどうかの判断は簡単にできます。

  • オヤツを鼻の前に持っていき上下させる

愛犬が目と鼻でオヤツを追う行動ができれば、このルアートレーニングをする準備はできていると言えます。

やり方は、簡単です。
例えば、『オスワリ』を教えたいとします。

  1. まず手にオヤツを持って愛犬に見せる
  2. そのまま鼻先から頭の上へオヤツを移動させる
  3. 自然にお座りの状態になる
  4. お座りをしたと同時に『オスワリ』と声をあげる
  5. 同時に『二次報酬』(褒める=音)を実施してオヤツをあげる
  6. 大袈裟に喜んでお座りを解除させる

鼻先10センチほどでジャンプされない高さが理想です。

少し違いますがこんな感じです。

この時に、オテ、フセ、マテなどのときに手のジェスチャーも変えて教えると手のジェスチャーだけでその行動ができるようにもなります。
個体差もありますが、簡単な動作なら2週間も繰り返せばオヤツがなくてもできるようになりますが、大事なのは、オヤツの代わりに、出来たらオーバーにほめることです。
なぜなら、愛犬は、あなたにほめられることがオヤツをもらう以上に好きだからです。

 

シェイピング(行動形成・漸次的接近法) のしくみとやり方

シェーピングとは、小さなことから徐々に目標に近づけていき、最終的に教えたい行動ができるようにする方法です。
発達に問題のある子供などを育成するときなどにも使われている手法です。

やり方は、目標を決め、それを細分化することから始めます。
例えば、起きて家から外に出る場合は、
立ち上がる→着替える→歩く→靴を履く→ドアノブを触る→ドアノブを回す→ドアノブを押す→ドアを開けて固定する→右足を一歩踏み出す→……
と細分化するという意味です。

犬のは場合のシェイピングの研究は、バラス・スキナーというwikiにも掲載されている心理学者によって発表されています。
wikiによると

ヒトを含む動物の行動をレスポンデントとオペラントに分類し、パブロフの条件反射をレスポンデント条件づけとして、またソーンダイクの試行錯誤学習をオペラント条件づけとして再定式化し、行動分析学を体系化した。

とあります。

ちょっと何を言っているのか私のような凡人には分かりませんので具体的に。

バラス・スキナー氏が1950年頃にシェイピングの動きに関する理解力の研究を行いました。

部屋の反対側の壁にかかっているベルを鳴らす』ことを犬に教える。
これを教えるには、行動をできるだけ細かく単純なパーツに分解してひとつずつ解決していくという方法です。

  1. 体をベルの方向に向ける
  2. ベルのほうへ一歩踏み出す
  3. ベルの方へ数歩歩く
  4. ベルまでの距離を半分歩く
  5. 部屋を横切ってベルの傍に立つ
  6. ベルの前へ行ってベルを見る
  7. 鼻をベルに近づける
  8. 鼻でベルを触る
  9. ベルが動くまで強く鼻を押す
  10. ベルが鳴るまで強く鼻で押す

このように分類して、1個クリアするたびに『二次報酬』(褒める=音)を実施してオヤツをあげます。
そしてクリアするまで次のステップには進まない訓練を繰り返します。

簡単にいうと、先ほど紹介した『キャッチングトレーニング』の応用です。
犬は、「どうしたらオヤツをもらえるか」を考え、いろいろと試します。

この訓練の大事なことは、犬が飽きないように注意することです。

オヤツを与えてもらえることが楽しく思えるように、つまずいたら1つ戻って繰り返します。
繰り返すことで、最後には『ポチ(、)ベル(鳴らして)』を理解するようになります。

大抵の犬は、すでに知っている動作を次から次へとやってみせて、今回のオヤツをもらえるポイントは何なのかを知ろうとします。

頭が良い犬は、

  • 自分が知っている動作ではオヤツがもらえないと気が付き、他のことをやってみることを覚えます。

実は、これがこのシェイピングの最も重要な効果だとも言われています。

 
こちらも参考にどうぞ

 

私が気をつけていたオヤツ

このトレーニング始めたばかりのころ、定期健診で先生に「肝臓値が高くて内臓脂肪も多いから気をつけて」といわれました。
思い当たる節はひとつしかありませんでした。

  • トレーニングに使っていたオヤツ

それまでおやつにカロリーを気にしたりしていませんでしたので、早速カロリーが低めの低脂肪のオヤツにしたことは、いうまでもありません。

このルアートレーニングは、大好きなオヤツがあることから始まります。
愛犬が見向きもしなかったり、肥満が気になるようなら、普段食べさせているドッグフードから一日分を引いて使ったり、いつも遊んでいるおもちゃなどから始めてみるといいかもしれません。

 

私がクリッカートレーニングで愛用しているオヤツ

ペッツルート カロリーカットチーズ

これを小さくちぎって小分けにしてからあげています。
チーズのニオイがほんのりして、食いつきも良いです。
お菓子のようなクッキー風ではく、柔らかい消しゴムのようにバラバラにならないので散歩などにも小さいタッパーに入れて持ち運んでいます。

POCHI ナチュラルチーズボール トレーニングビッツ

実物は本当に小さいです。
しかし食いつきは抜群です!!
トレーニング用だとこれくらいが良いらしく、以前数回通ったドックトレーナーの方がお勧めしてくれました。
普通のオヤツに比べ値段も高いですしアマゾンだと送料がかかるので、できれば近くのペットショップ等でお求めください。

 

さいごに一言

今回紹介したトレーニング方法は、すべて犬をポディティブな感情(ご機嫌)にさせて覚えさせるトレーニングです。
人間と一緒で、犬も褒めるほうが伸びることが数々の実験でも明らかになっています

犬のしつけやトレーニングは、犬を飼い始めると始まる楽しみのひとつです。
全然覚えてくれなかったことができた時の嬉しさは、飼い主以外にはなかなか理解されないものです。
大変さもありますが、コミュニケーションを取ながら飼い主共々に成長していく過程は、後で振り返ってみても楽しかった思い出にもなりますよね。

犬の知能は、数々の研究結果によると人間でいう3歳児程度と言われていますが、人間よりも優れた嗅覚や聴覚をもっているので一概には言えない部分も多いと思います。

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