
ノミやマダニなどの虫対策として動物病院などで処方されるのが、ノミやマダニ、シラミなどの駆除薬です。
主に、体(背中の首の辺り)に直接点滴タイプで投与する薬と飲み薬があります。
ほとんどが点滴タイプの場合、『フロントライン』か『フィプロスポット』のどちらかを動物病院で処方されると思います。
日本では、気温が12度を超える春から秋まで毎月点滴で体に付けなくてはいけません。
毎月なので月のランニングコストはバカにはなりません。
そこで、この薬について、4点ほど疑問に思いました。
- このよく似た薬の違いはなんなのか?
- この薬の副作用はあるのか?
- 直接安く購入する方法はあるのか?
- 違う薬で代用は可能なのか?
この辺を中心にフロントラインとの違いを深掘りしてみます。
犬や猫には本当に怖いマダニやダニのことを理解しよう
犬や猫を飼育している人は絶対に必要な知識ですので、マダニやダニのことを理解しておくことが重要です。
蚊や蜂に刺されるように、ダニも刺します。
マダニの場合は、刺すよりも噛まれると表現したほうが分かり易いですが、マダニは皮膚に吸着しずっと吸血し続けます。
痛さを感じない方法で吸血し続け、数日後には吸血したマダニが大きくなります。
そこで愛犬にマダニの付着に気がつくということが珍しくありません。
生息区域も幅広く、河川敷や公園でも普通にるので、普通の散歩で避けることは不可能に近いです。
刺されたり噛まれたりして何が怖いのかというと、マダニやノミなどに刺さたり噛まれることによってさまざまな病原体に感染するからです。
感染することによって、皮膚炎や、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やバベシア症、ライム病などの病気になってしまいます。
なにより怖いのは、マダニなどから感染したペットがその病原菌を人間に媒介することです。
特に、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染した人が重篤化すると死亡する事例が、最近日本でも増えています。
詳しくは、こちらの記事に書いてあるので、知らない方やもっと知識を持ちたい人は是非読んでみてください。
もしペットに感染してしまうと、ペットだけではなく人間にも死の恐怖が訪れることになります。
そうならないためには、ペットに感染させないようにすることが一番大事なことなのです。
そんな怖いマダニやノミは、とても簡単な方法で防ぐことができます。
それがフロントラインなどで、怖い怖いマダニやノミなどを完全ブロックする駆除薬なのです。
知っているようで知らないフロントラインとフィプロスポット・マイフリーガードの違いとは?

ノミやマダニの駆除薬として、フロントラインプラスとフィプロスポットプラスドッグ・マイフリーガードが有名です。
体にスポイトのようなもので直接付けるだけで1か月ほど効果が持続します。
実際、私もかかりつけの動物病院で処方してもらっているのですが、去年までフロントラインプラスだったのに、今年はフィプロスポットプラスドッグになっていました。
もちろん獣医の先生に何故去年と違う薬になったのか聞いてみました。
答えは即答でした。

さわやかな笑顔で即答してくれました(笑)
獣医さん曰く、

とのことです。
先生自身も愛犬に試したようで、こちらのほうが(フィプロスポットプラスドッグ)犬に付けやすいからとも付け加えられました。
先発医薬品には先発の、ジェネリック医薬品と呼ばれている後発医薬品にもそれぞれ良さがあると思います。
- 先発医薬品=今までの実績があるので安心
- 後発医薬品=有効成分がほぼ同じで圧倒的に安い
それと、最近の、商標の最後にプラスやαが付く商品は、共にノミの発育段階の卵などにも効果があるのでより安心できます。
フロントラインとフィプロスポット、マイフリーガードの主な成分
主な成分は、共にほぼ同じで2つの成分でできています。
- フィプロニル
- メトプレン
フィプロニル | 全身をくまなくコーティングすることでマダニなどの害虫を駆除と予防する。 |
メトプレン | ノミに浸透し駆除して成長サイクルを完全に断ち切り予防する。 |
共に、水に強く、付けてから24時間経てばシャンプーも可能で、効果は1ヶ月以上あるとされています。
両方付けてみたことがある飼い主として、実際に犬に付けてみた感想は、フィプロスポットのほうが断然付けやすく動いても失敗するリスクは低いです。
ネット上で検索してみると、ジェネリック医薬品の副作用が問題になっていると書かれてるネガティブな内容の個人ブログなどを目にします。
正直なところ、100%同じ薬ではないので「なるほどな」と思うことも伝えたいことも理解できますし、ネット上で問題提起されていると心配にもなります。
私がお世話になっている動物病院は、フロントラインとフィプロスポット両方の薬を扱っていて、説明されてから飼い主さんが納得してから処方されます。
今回も、「効き目は変わらず、こちらのほうが安いから」という理由で勧められました。
かかりつけの先生からは、アレルギーなどのリスクや成分にそれほどの違いはなく、フィプロスポットを付けたことによる副作用も聞いたことがないとのことでしたので、私なりに納得して変更しました。
フロントラインとフィプロスポット、マイフリーガードのネット上の口コミレビュー
フロントラインとフィプロスポットやマイフリーガードを使っている飼い主さんのネット上の声をまとめました。
賛否ありますが、最近は、犬も猫もほとんど付けるのが義務のようになっているようです。
フロントラインプラスの口コミレビュー
フロントラインプラスを使用している飼い主さんの声をまとめました。
フロントラインプラスが届いた〜
これでノミダニ対策安心です今はノミダニ効果のフィラリア薬があるけど私は別々のが良いと思ってるのでこれを使ってます😊 pic.twitter.com/R2ZdLllF4X
— ☆sakura☆ (@yumecalen) May 20, 2020
フロントラインプラスを朝もじゃに打ち込んだんだが、分かりにくいかもしれないけど、もじゃ毛の先っちょまで浸透したんか??
べちょべちょだああ pic.twitter.com/W0kkL6rxMf— ビビまる (@bibimaru1109) February 3, 2020

最近、ネット通販のほうが相当安いのに気が付いたけど買うことはないと思う。

併せてフィラリア症予防の薬も月イチでもらっています。

うちは忘れないように処方する日をカレンダーに書いている。

何かあってからじゃ遅いですし…。


あのバッグ便利だったからまた再開してほしいな。

重宝しています。


だからハーブ系のシャンプーと害がないスプレーで対応してる
草むらにいくと、散歩帰ってからもケアしなきゃいけないけど問題はない

- ECサイトの商品レビューが動物用医薬品のため、掲載できなくなっています。
フィプロスポットプラスの口コミレビュー
行きつけの動物病院で、ノミダニ予防のフィプロスポットプラスを、とてもお安く購入✌️旧商品なのかな?そんなの全然構わないわよ。 pic.twitter.com/23sEpPbxJS
— ピーチ (@SaoArPooh) April 27, 2020
フィプロスポットプラスを使用している飼い主さんのネット上の声をまとめました。
暖かくなって来たので、昨夜ノミアレルギーのヴィヴィの為に早々にノミ・マダニ駆除薬のフロントラインプラスを投与しましたん💊✨(正確にはフロントラインのジェネリック医薬品) pic.twitter.com/wcghHz4VQ6
— しえ@三次元の推し活現場復活まで生きる (@cevivixxx) March 21, 2020

どうしたんだろう?
来月からは府食べるタイプのネクスガードにしてもらおうかなぁ

チョット検討してみよう

その他のシーズンは用心に越したことはない!
ワンコでノミダニだけならフィプロスポットがおすすめ。
卵も駆除できるよ!しかもジェネリックだから安い!

食欲がないとか下痢してるとかそういうのはないけど、いつも寄り付かない場所にいたり、いつも飛びつく場面に飛びつかなかったり
大丈夫かな

先生曰くすごく体が暑くなるらしいよ

確かにひんやりする場所に行くようになった

それくらい嫌だったみたい

でもうちの子は草むらでまみれるのが好きなので、病院で相談してきた。
ワクチンはリスクの方が高いので打たない方が良い。
ノミダニ予防だけしておきましょうとのこと。
フィプロスポット1本だけ買ってきた。
- いままで公表されていたECサイトの商品レビューが動物用医薬品のため、掲載できなくなっています。
マイフリーガードαの口コミレビュー
マイフリーガードαを使用している飼い主さんのネット上の声をまとめました。
マイフリーガードをつけると毎回くねくね‼️
嫌なんだね😅 pic.twitter.com/5AFcFgMQPk— YUKA (@lilyyuka) May 19, 2018
昨日シャンプーしたばっかだけど
マイフリーガードやっとこうね🦟❌
病院でやられたときは
首裏ベショベショにされたけど
自分でやるとほぼ滴下した場所
分からんくらい上手くできる🤭 pic.twitter.com/pMEBNWyMgH— 🦙あるぱか@あつ森🍎 (@ruripaka0830) June 20, 2019
地域猫のノミの薬はここ最近マイフリーガードαを使ってる
効き目が1.5カ月とちょい長めなので
余裕でつけられる猫もいるけど、先っぽパキッて音で逃げる猫も多いから全員つけるのに神経つかう
ブラベクトなら3カ月もつけどネットではまだ売ってないのかな?— cupppa (@cupppa1) September 4, 2019
- いままで大丈夫だったECサイトの商品レビューが動物用医薬品のため、掲載できなくなっています。
動物病院以外で動物用医薬品を安く簡単に購入する方法
ぶっちゃけると、ネット通販で購入する方が動物病院で処方されるより相当安く購入できます。
両方の薬とも、動物用医薬品なので獣医師が取り扱う薬品になっています。
法律では、通信販売の場合は動物用医薬品店舗販売業の登録を都道府県にしていることが販売の条件となっています。
例えば、Amazonの場合、フロントラインプラス製造元のベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスジャパンが販売していて、フィプロスポットプラスドッグは製造元の共立製薬が販売しているので問題はありません。
一番簡単な購入方法は、ペット用品通販大手の『ペットゴー』などのネット通販で購入する方法です。
「フロントライン」やそのジェネリック医薬品の「フィプロスポット」「マイフリーガード」だけでなく、アルコールに過敏症のある犬への使用も可能なアルコールを含まないスポットオン製剤の「プラク‐ティック」なども、動物病院で処方してもらうよりもはるかに安価で購入できます。
また、フロントラインスプレーという、経済的ですが注意して使わなければいけないようなものも簡単に購入可能です。
ペット専用通販最大手のペットゴーなら16時までの配送で当日発送可能な商品も多数取り扱っています。
よく似た薬で代用は可能なのか?
ホームセンターやペットショップなどで売っているよく似ているピペット(チューブ)タイプの商品は、『動物用医薬部外品』です。
動物用医薬部外品とは?
医薬部外品とは以下に掲げることが目的とされており、かつ、体に対する作用が穏やかなものであって機械器具等でないものをいいます。
動物のために用いる医薬部外品を「動物用医薬部外品」といい、「動物用医薬品」と同様に農林水産省の審査を受けて承認を得たものです。
*動物用医薬部外品の主な使用目的
ア 吐きけその他の不快感又は口臭もしくは体臭の防止
イ あせも、ただれ等の防止
ウ 脱毛の防止、育毛又は除毛
エ 人又は動物の保健のためにするねずみ、はえ、蚊、のみ等の駆除又は防止
効能・効果が認められた成分は配合されていますが、どちらかというと予防に重点を置かれたものといえます。
なお、食べることで駆除できる薬で有名なのは、『ネクスガード』です。
動物病院で勧められたら、楽なので恐らくは使っていたと思いますが、現在まで使ったことはありません。
利点は、食べさせるだけなので楽なことと、背中に点滴をしないので、多頭飼いで背中を舐めたり、すぐの抱っこなどで気を使わなくていいところでしょうか。
もうひとつ、フィラリア駆除も一緒になっている『ネクスガード スペクトラ』もあります。
欠点としては、少々お高いことと、直接口に入れるので副作用などを気にする方はすることぐらいでしょうか?
無害なものでマダニやノミを防ぐ方法

ノミやマダニなどほとんどの害虫は、ハーブ系のニオイが苦手です。
そこで虫が嫌いなハーブ系の香りを持つ植物成分を配合してある虫除けスプレーで愛犬を守る方法です。
ほとんどは、人間の赤ちゃんに使っても大丈夫な自然由来な成分でできています。
それゆえに、完全に虫を寄せ付けないというものではなく、まめなブラッシング等も必要です。
従来の『フロントライン』系の水滴系虫除けが合わない犬や猫などに重宝されています。
しかし、なかには無害でない成分が含まれている商品もあるので注意が必要です。
100%天然由来ハーブ系犬の虫除け口コミレビュー
エフエルエフ (FLF) レニームの口コミレビュー
原材料:ニームオイル、ムクロジエキス(乳化剤)、精製水主成分がニームオイルは、オーガニック栽培などにも使う虫除けです。
ニーム自体のニオイはそれほど良いニオイではない(臭くはないが玉ねぎ系のニオイ)ですが、それほど強くはないです。
効果てきめんなものではないですが、自然由来で無毒ですし虫除けの予防として付けるには良いと思います。
ブラッシング剤としても効果があり被毛がサラサラになります。
多少お得になる詰め替え用があるのも良いです。
口コミレビュー | ||
![]() |
口コミレビュー |
A.P.D.C. ニーム&シトロネラスプレーの口コミレビュー
原材料:ニームエキス、シトロネラオイル、ユーカリオイル、ティーツリーオイル、ペニーロイヤルオイル、マカデミアナッツオイル、レモン香料、バニリン、エタノール、紫外線防止成分、保存料 など特に嫌な感じのニオイではないです。
ユーカリのようなハーブ系の青っぽいニオイと甘い薔薇のニオイが混ざったような香りです。
人間にもまったく害がなく、むしろキャンプなど蚊や虫が多い場所で使うのもありです。
ブラッシングにも効果があるようで毛艶がよくなります。
星3つなのは、量が少ないのですぐになくなります。
口コミレビュー | ||
![]() |
口コミレビュー |
オーガニック アウトドアスプレー 口コミレビュー
原材料:アロエベラ液汁、ヤシ油アルキルグルコシド、シトロネラ油、ニーム油、ソルビン酸K、グリセリン、クエン酸、カレンデュラ花エキス、カモミール花エキスほか35種類の天然成分だけで蚊やマダニを防ぎます。
一日に何度スプレーしてもまったく無害で、刺激に弱い敏感な犬でも安心して使えます。
ライムの爽やかな香りで、舐めてしまっても人が使っても問題ありません。
いろいろなショッピングサイトでの口コミレビューも高評価です。
口コミレビュー | ||
![]() |
口コミレビュー |
気軽にスプレーするだけで虫除けになりますし、人間に使っても平気な成分なので私も玄関にひとつ置いています。
あれば便利ですよ。
こういう虫除けスプレーを使い、虫が少ない場所を選んで散歩したり、ブラッシングやシャンプーをマメにすることで、完全ではないですがマダニやノミを防ぐこともできます。
フロントラインやフィプロスポット・マイフリーガードの副作用
この薬の取説には、いくつかの注意事項が書かれています。
抜粋すると、
- 目、口、粘膜あるいは傷のある皮膚には、直接噴霧しないこと。
- 多頭飼いなどで投与後乾燥するまではお互いに舐めないように注意すること。
- 使用後、体表が濡れたまま狭いケージに入れると、嗜眠、ふらつき、流涙、虚脱、沈鬱・元気消失、心速拍、発熱、嘔吐、食欲不振を生じる場合がある。
- 使用後、投与部位の刺激によるそう痒、発赤、皮膚乾燥、脱毛、陰部腫脹、眼瞼腫脹が起こることがある。
とあります。
また、ネット上には、10年以上古い記事ですが数件の不幸な事故が公表されていました。
その中の記事でも、農水省や獣医師の見解は、『因果関係がないとはいえない』や『投薬との因果関係不明』などで、直接の因果関係は不明なままです。
おそらく現在もし統計を取ったとても、事故の割合は天文学的な確率になるかと思います。
事故は事故と言われるとそれまでですが、前にも述べましたが、、犬や猫が病気を持ったマダニやダニなどに噛まれることによって感染する、感染症、特にSFTSやバベシア症、ライム病などに感染し、人間に感染すると人間の命にも関わることになってしまいます。
そういう二次的感染を防ぐことも、ペットを飼う上でとても大事なことだと思います。
フロントラインなどの動物用医薬品をネットで購入するメリットは?

動物用医薬品は、上記でも説明しましたが、基本的にかかりつけの動物病院で処方されるほうがいいです。
フロントラインやフィプロスポット系のお薬は、春から秋にかけて毎月一回、体に垂らす系の薬です。
大きさによる量の違い(L,M,S,XS)以外は同じ薬なので、たまたま薬を切らして病院にも行けない場合などにネット通販は便利です。
ペットのネット通販も星の数ほどありますが、医薬品なので大手が安心です。
大手ペット専門の総合通販会社といえば、『ペットゴー』と『PEPPY(ペピイ)』が有名です。
「動物用医薬品」や「食事療法食」など、基本的に動物病院でしか扱っていない商品も多く、ノミ・マダニ駆除薬のフロントラインプラスなどの医薬品が大幅割引で販売中です。
両社ともに、16時までの配送で当日発送商品を多数取り扱っています。
さいごに一言
ペット業界も、虫除けに限らず、ジェネリック医薬品が増えてきました。
動物病院によっては、患者(飼い主)の方で指定できたりも出来ます。
人間の薬でも黒柳徹子さんが言われていました。
「正しく選択すれば医療費が節約できる」と。
愛犬や愛猫は病気になっても自分で薬を選ぶことはできませんし、財布の心配もすることはありません。
最近は、メロニルプラスというジェネリックもあります。
どんな薬を効果的に選ぶのかは飼い主さん自身です。
最後に、フロントラインの会社は、『セーブペットプロジェクト』といって、フロントラインの売り上げの一部を、新しい家族を探す犬や猫のために役立てられてるそうです。
とても有意義が活動ですし、いろいろな方法で応援できるようならしたいと思います。
関連記事