私の家にいるトライカラーのパピヨンの雄が2歳から7歳くらいまでの間、家族が外出する際の分離不安から鳴き続けてしまうのに困っていました。
まず、飼うことになったきっかけは、当時体調を崩していた家族のために我が家の2代目の愛犬として向かい入れたことです。
以前いた犬は外犬で室内飼育は初めてだったことと、雄犬を飼うのも初めてだったので、かなり過保護に育てたと思います。
犬の性格は、人間好き・犬好きで怖がりの甘えん坊、パピヨンにしては体格が大きいのですが、感情表現が豊かで優柔不断な性格です。
赤ちゃんの頃から近所のドッグカフェや旅行などたくさん出かけていたので、誰に対しても友好的で売られたケンカは買わないタイプです。
いつでもかまってほしく遊ぶのが好きで、芸を覚えるのも楽しむパピヨンらしい特徴がありました。
玄関から出ていかないで!かまってほしい甘えん坊犬の猛アピール
家族が出かけるとわかると、玄関まで追いかけてきて吠えたり鳴いたりをやめることができない典型的な別離不安を起こしていました。
もともとの甘えん坊と過保護な飼育のせいで、王子様気質にしてしまったのが問題行動の原因かと思います。
赤ちゃんの頃から人が大好きで、近くにいる人の感情に敏感に反応する犬でした。
おそらく最初に、飼い主が犬を置いて出かけることの不安や心配の気持ちを持ったことで、そこに反応して甘え鳴きをしたのがきっかけになったと思います。
別離不安を起こして鳴いていた当時は、小型犬のパピヨンにしては大柄で筋肉質であったため、低く響く声をしていました。
また、赤ちゃんの時によく一緒に遊んでもらっていたラブラドール・レトリバーのおばさんに吠え方や鳴き方も教わっていたので、大型犬のような声が出せるようになってしまい、近所迷惑にならないか心配が絶えない声量だったのも飼い主のストレスの要因です。
外出した時に宿で一時的にお留守番をさせる時や、夜寝る時などは全く寂しがらず、ペットホテルに預ける時も問題行動は起こしませんでした。
家の玄関から家族が外出する時だけ、吠えたり鳴いたりをやめることができません。
しかも、忘れ物をして取りに戻ると鳴き止んで部屋の自分のベッドでくつろいでおり、2度目に玄関から出る時は一切鳴かないので、ただのポーズやパターン化してしまっただけだということはわかっていました。
その分、治せないのが残念でした。
邪道?分離不安は犬に理解をさせれば治まる
我が家の犬のような甘えが原因の分離不安の場合は、犬にきちんと理解させることで治まるケースが多いと思います。
飼い主がきちんと戻ってくることと、吠えたり鳴いたりしても何の意味もないことを分からせる工夫をすることです。
問題行動を起こすようになった初めのころは、家族も感情的に叱ったりなだめたりしてしまいました。
これは全く意味がないどこか、かえって犬を混乱させる良くない方法だと気が付き始めたのです。
犬は「なんで自分だけ置いて出かけるんだよ!ひとりにしないでよ!」とアピールしているので、叱られれば委縮して不安が増したり、怒りを感じている時は反抗します。
なだめてしまうと、もしかしたら飼い主が出かけるのをやめてくれるのではないかと期待を持たせてしまい、よけい不安を増長しかねません。
無視しても効果がなかった
感情的に向き合ってはダメだとわかった後は、目を合わせないように無視をすることを試みました。
これは、犬の性格によっては効果的なようです。
しつけに関する本やネットなどでも、犬の問題行動には無視をすすめている情報を見かけることがよくあります。
ただ、我が家の場合はダメでした。
これも今思えば甘やかしと過保護が原因なのですが、自分が無視されるわけないと信じてしまっていて、犬の猛アピールに火に油を注ぐ状態になりました。
たどり着いたのが、出かける前に、犬をお座りさせて落ち着かせ、言葉で説明して理解させる方法です。
ふざけているみたいだし、しつけとしては邪道かもしれませんが、何時に帰って来るかを伝え鳴いても出かけることは変わらないことを話して聞かせると、そのまま見送ってくれるようになりました。
分離不安にしないために甘やかしすぎに注意
犬が赤ちゃんの頃から、甘やかしすぎには注意したいと反省しました。
甘やかしているつもりはなくても、犬が鳴いたらすぐに飼い主が反応してしまっていると、結果、犬はちょっとした不満でも不安と混同して問題行動を起こすようになります。
我が家の場合は、甘やかして過保護な反面コミュニケーション量が多かったため、こちらの意図を理解させることができました。
たくさん遊んで話しかけ一緒に過ごす時間を大切にしていれば、飼い主が困ったと感じるどんな問題行動も解決できる方法が見つかると思います。
犬それぞれ気質や特徴、得意なことが違うので、じっくりと向き合い負担や無理をかけない方法を見つけて、犬も飼い主もストレス少なくしつけをしていけたら素敵だと痛感しています。
この記事を書いた人は、ninanoさん。
貴重な体験談どうもありがとうございました。
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