犬や猫、熊などのマーク「
」としても使われる肉球。人間にはない足の部分です。
肉球の役割はwikiによると、こういう記載があります
肉球(にくきゅう、pad)
獲物に接近する際に気付かれないように足音を消す働きがある。また、歩行時や樹上などから飛び降りる際の衝撃を緩和する役目もある。
ネコの手根球の上部には2~3本の毛が生えており、歩行時に触覚器としての役割をこなす。
Wikipedia
犬もほぼ、このような役割を果たしています。
その他にも、肉球には重要な役割があるようです。
犬種によっては、役割が違っていたり、肉球についての豆知識や、おろそかになりがちな肉球ケアについてまとめました。
この記事を読むだけで、犬の肉球博士になれるかもしれません。
犬の肉球には主に3つの役割がある
犬の肉球は、足の先についているプニュっとした部分でイヌやネコ、クマ、パンダ、アライグマ、イタチなどにしかありません。
肉球には、主に3つの役割があります。
- 衝撃を和らげる
- 温度調整
- 犬種によって役割が違う
それぞれについて見てみましょう。
衝撃を和らげる役割
犬は、裸足で歩くため、地面からの衝撃を肉球で吸収する必要があります。
粗い地面や鋭い物体から足を守り、犬が歩く、走る、ジャンプが容易にできるように手助けする機能です。
肉球は、厚くて弾力のある皮膚と脂肪でできており、地面からの衝撃を和らげてくれるクッションの役割をはたしてくれます。
汗をかくことで温度調整や滑り止め
犬の体の部位で数少ない汗をかく部分です。
温度調整をしたりカサカサにならず滑ることを防げます。
寒い環境では肉球が熱を逃がしにくくし、暑い環境では熱を放散しやすくなる仕組みです。
また、肉球には、小さな突起が多数あり、これが滑り止めの役割を果たしています。
犬種によって違う役割
犬種によって、肉球の形や大きさ、色などが異なります。
これらの違いは、犬種の歴史や生活環境によって生じたものです。
例えば、水辺で生活する犬種の肉球は、水かきのようになっていることがあります。
これは、水中での泳ぎやすさを高めるためのものです。
また、寒い地域に生息する犬種の肉球は、厚くなっています。
これは、寒さから足を守るためのものです。
犬種によって違う肉球の役割は、下記で詳しく紹介しています。
犬の肉球の部位の名前
- 指球(しきゅう)
人間の手足の指の腹の指紋がある部分になります。 - 足底球(そくていきゅう)
手足の指の付け根の部分になります。 - 狼爪(ろうそう)
人間でいうと、親指の爪にあたります。もちろん爪なので伸びます。 - 手根球(しゅこんきゅう)
人間でいうと、手首の部分になります。
猫の肉球もほぼ同じ構造
ちなみに猫の場合も、肉球はだいたい同じ構造です。
犬種によって違う役割がある肉球
狩猟犬として改良された犬は、役割によって肉球も変化しました。
進化した犬種もあれば、玩具犬として退化した犬種もあります。
犬の代表的な肉球を犬種を例にして紹介します。
猫趾(ねこし)の肉球の犬種
フレンチ・ブルドックやポメラニアンなどは、足の裏全体が丸く猫を思わせる肉球のため猫趾(ねこし)と言われています。
野兎趾(のうさぎし)の肉球の犬種
イタグレやパピヨンのような犬種は、野兎趾(のうさぎし)といって、ウサギのように高く速くのに適していてドッグスポーツが得意な肉球をしています。
水かきがある肉球の犬種
ウォータードッグと言われていた、湖や川などを泳いで鳥を持ち帰る狩猟犬や水の中で作業する犬の肉球にはいわゆる水かきが付いています。
有名なのがレトリバーですが、指球の間にある水かきが他の犬より大きいです。
また、プードルにも水かきがついていることが多いです。
※交配によってはないこともあるようです。
肉球の間に毛が多い犬種
バーニーズ・マウンテン・ドッグやシベリアン・ハスキーなどの寒い地域や雪国の犬は、肉球の間の毛が多く、寒さから肉球を守っています。
犬の肉球の豆知識あれこれ
犬の肉球について、小ネタや豆知識など、なるほどと思える情報をまとめました。
犬の肉球のニオイがする理由
肉球のニオイを嗅ぐと、何とも言えない香ばしいニオイがしますよね。
[肉球、ニオイ]で検索すると「ポップコーン」のニオイという意見が多いように思います。
実際にそんなニオイかもしれません。
ニオイの原因は、肉球から分泌された汗と脂肪分です。その割合で犬によってさまざまなニオイになります。
肉球が愛おしくなる「犬あるある」情報はこちらからどうぞ。
前足と後ろ足の犬の指の本数が違う理由
おもに、狼爪(ろうそう)と言われる、痕跡器官といって退化の途中にある部位で、人間でいう親指に当たる部分の違いです。
狼爪が後ろ足にない犬や、グレート・ピレニーズのような血統的に狼に近い犬種は、後ろ足が6本あります。
前足と後ろ足の犬の肉球の大きさが違う理由
犬は、普段の生活では前の方に重心がかかっています。
そのため、体の前の方に重心があるので、肉球も後ろ足に比べると前足のほうがやや大きめで、厚みもありがっしりした作りになっている犬が多いです。
犬の肉球の色が変わっていく理由
子犬のころにピンク色をしていた犬も、シニア犬になるにつれ黒ずんだ茶色っぽい色に変化していきます。
それは、成長するにつれて、肉球自体が刺激を受け、色素が沈着して全体的にシミのように色が変化するためと言われています。
また、肉球の色は、遺伝子によって左右され、メラニン色素が多いほど濃い色の肉球になります。
犬の肉球の間に毛が生えている理由
肉球の周りの毛は、肉球自体を保護するために生えています。
毛がないと肉球の間の隙間かに小石などが入り込んで傷つくのを防ぐ役割があります。
ただ、現在の家庭犬の場合は、肉球の間の毛が多いとフローリングで滑ってしまい怪我をするリスクもあるので、定期的なカットが必要です。
犬の肉球は熱さや寒さに対応できる?
犬の肉球は冷たいところを歩くときは、肉球の体温を下げられるので、凍傷にかかりにくいと言われています。
ただし、灼熱の太陽の下、アスファルトの上を歩くと、夏以外でもヤケドすることがあるのでアスファルトの上は注意が必要です。
肉球のトラブル解消便利グッズ
肉球は、さまざまなトラブルに見舞われます。
それを防いだり気を付けるためのコツや便利グッズを紹介します。
また、シニア犬になると肉球の手入れは、かさつきやケガ防止にも繋がります。
肉球が乾燥したり、ひび割れたりしている場合は、保湿剤を塗ってあげましょう。
また、肉球が傷ついたり、炎症を起こしたりしている場合は、獣医師に相談しましょう。
日ごろのケアで防げる肉球ケアグッズは、できれば常備しておきましょう。
犬の散歩には欠かせない肉球クリーム
オススメ度
保湿力がありしっとりとしていて、犬にも害はなく、季節問わず利用できるので散歩には欠かせないアイテムです。
付けると犬も喜ぶようで、まったく嫌がりません。
都会や都市部だと当たり前のように散歩しているアスファルトのような路面は、肉球にとっては大敵です。
可能ならなるべく避けて、土や芝生の上が理想です。
肉球を守るためには欠かせないアイテムですし、安くて、自然由来で、犬が舐めても安全なものを選びたいです。
肉球の隙間の毛をカットするバリカン
以前のが壊れてしまい評価が良かったのでこれを購入。
使った感想は、前回のと比べると切れ味はそれほどの変化は感じませんがモーター音が静かです。
元々うちのワンコはバリカンにはそれほど恐怖心はないですが、こちらはまったく怖がることなく従ってくれます。
家の中で生活していると肉球の間の毛も伸びやすくなって、フローリングで滑ってしまいますので定期的なカットが必要です。
足裏の毛のカットは、毛が伸びてしまってフローリングでのケガ防止にもつながります。
ハサミでも良いですが、小さいバリカンが1個あると、肛門周りやちょっとした場所を手際よくカットすることができるので重宝します。
モーター音が苦手な犬は多いので、安いだけではなく静かな音も決め手になりました。
用途が多彩なラバードッグブーツ
老犬の介護用、肉球のケガ防止、雨の日の汚れ防止、ケガの保護など用途は多彩です。
基本は肉球の保護ですが、飼い主さんが思っているであろう、いろいろなシチュエーションに合った使い方ができます。
また、災害時などにがれきの上を歩く災害犬も利用しているそうです。
最初にサイズをしっかり把握しないとせっかく購入しても無駄になってしまいますので注意してください。
愛犬の肉球をそのままスタンプにする肉球ハンコ
写真を元に、世界でたったひとつの肉球スタンプが作れます。
数が限られているようなので終了していたらごめんなさい。
さいごに一言
犬の肉球は、犬自身もよくなめる部分です。
理由は多くありますが、ストレス発散やただ単に暇だからというだけの場合が多いです。
肉球は汗をかく場所なので、体温調整も含めて舐めてするそうです。
肉球には、いろいろな部位のなかでも、神経も多くデリケートな部分です。
肉球をマッサージしてあげるととても喜びますし、いつも観察していると体温の変化や病気の早期発見にも繋がります。
皮膚病になるととても痛がりますし、皮膚病でもないのに舐め続けている場合は、情動障害といって、ストレスからくる心の病気かもしれません。
なめ続けると炎症を起こすこともあるので、かかりつけの先生に相談しましょう。
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