初めて子犬を迎えたあの日。
どこから迎えようか、犬種は、大きさは…などと考えながら家族で相談し、迎える犬が決まったら、次はワクワクドキドキしながら、ケージ・ごはん・食器は…と、迎えるまでにいろんな物を準備します。
その過程だけでも楽しいのに、子犬が実際にやってくると、毎日がにぎやかで華やかになりますよね。
犬のいる生活ってこんなに素敵で、子犬って寝ていても遊んでいても、何をしていても、とにかく可愛いしか言葉が見つかりません。
ぬいぐるみのような子犬との夢のような楽しい生活。
しかし、可愛すぎて、可愛がるだけになってしまうと、その後に大変なことが待っているかもしれません。
今回は、そんな私の失敗談をご紹介します。
愛犬の甘噛みに子供たちがどんどん怖くなっていく
実際に子犬を迎えてみると、本当に可愛いです。寝ているか、遊んでいるか、どちらかしかないけれど、何をしていても可愛いですよね。
2ヶ月の子犬なんて生きたぬいぐるみのようです。
しかし、子犬はあっという間に大きくなります。
人間でいうと、小型犬の場合は、生後3ヶ月が保育園児、生後半年で10歳の小学生、生後1年で15歳となります。
生後2~3ヶ月で迎える方が多いと思うので、半年もしていれば立派な中学生ということですね。
この大切な期間に我が家のルールをしっかり教えなかった私は、子犬の甘噛みに悩まされることになります。
生後2ヶ月の来た頃は、スリッパを噛んでも指を噛んでもただただ可愛いだけです。
しかし、さらに2~3ヶ月もすると子犬は生後半年となり、身体も随分しっかりしてきます。
スリッパもボロボロにできるようになり、私の手は穴だらけになりました。
子供たちは噛まれることに恐怖を覚え、子犬に近寄らなくなりました。
しかし、子犬は遊びたい盛り。
逃げる子供を追いかけ、飛びつき、甘噛み。子犬は遊んでいるつもりでも、子供は本当に怖がるようになりました。
子犬の身体はまだまだ大きくなる。これはマズイ…。
私はこの時、初めて甘噛みをなんとかしなくてはいけないと気づきました。
意外だった甘噛みの原因と本気で直す決意をした理由
私は、犬の訓練士さんに駆け込み、甘噛みや飛びつきに関する相談を行いました。
すると、我が家の問題は、甘噛みや飛びつきという犬の問題ではなく、子犬を叱ってこなかった人間側に問題があると指摘されました。
たしかに、子犬は子犬だし、言ってもわからないだろうから、と甘やかしてきたかもしれません。
しかし、してはいけないことはダメ!と大きな声で伝えたりはしてきたつもりです。
しかし、子犬は私の注意では全くいうことを聞いてくれませんでした。
その様子を訓練士さんに見てもらうと、同じことをしても、主人は可愛いからと叱らず、子供は怖いからと叱らず、私は大きな声で叱るが子犬は遊んでくれていると勘違いしていることがわかりました。
犬と人間が過ごすルールを決めた
そこで、訓練士さんのアドバイスに従い、家族会議で犬と人間が過ごすルールを決めました。
その会議で決まったことは、家族のだれが見ていても必ず叱ること、うまくできたら必ず褒めることを約束しました。
子供たちは、犬のリーダーとなるべく、毅然とした態度で叱ること。
身体の小さな子供たちがリーダーになれるよう、親も率先して私たちが間に入ることなどを決めました。
このあと、人間の態度が変わると犬の態度が変わるということを実感します。
訓練士さんに教えてもらった通りに、今まで叱ったことがないくらい強
エネルギーを出して叱ります。
自分の頭からメラメラと赤い炎があがるイメージで犬をにらみます。
最初は、???となっていた子犬もすぐに様子の異変を察知し、甘噛みやスリッパ噛みをやめます。
そして、興奮させないように褒める。
最初はとても難しかったのですが、犬も人間も次第に感覚がつかめてきました。
そして、だんだんと人間を噛まなくなりました。
人間にはしてほしくないことがあるんだとわかると、そこからの成長はとても早いものでした。
褒められたことは繰り返す、叱られたことはしなくなっていきます。
人間にとっても犬にとっても良い関係が築けるようになったと思います。
家族の一員としてのルールと信頼関係の構築
私は、子犬が可愛いからといって、ただただ可愛いとだけ伝えていました。
しかし、人間と犬が一緒に生活するにはルールがあって、これは良い、これはダメだと伝えることで信頼関係が築けるとは思っていませんでした。
しかし、「犬は本来役目を与えられてそれを果たせた時に喜びを感じる。」と訓練士さんに教わりました。
実際に、おもちゃを持ってくることができたり、おすわりができると褒めたとき、犬はとてもうれしそうな表情をします。
これを積み重ねることによって信頼関係が築けるのだと思います。
今の愛犬にとって、人間の手はおもちゃや噛むべきものでもなく、頭をなでてくれるものだと認識しているように思います。
あの時、しっかり教えていなければ、私の手は成犬になった愛犬によってボロボロにされていることでしょう。
そうなれば、今でも愛犬を可愛いと思えたのでしょうか。
あの時、良い訓練士さんに出会い、信頼関係の築き方を知ったからこそ、犬がいる幸せを私は今、噛みしめることができているのだと思います。
おわり。
管理人から一言
子犬の甘噛みは、その子犬にとって歯が生え変わるときにする、ごく普通の行為です。
但し、噛んでしまうと危険だったり高価なモノは噛まれるのを避けなければいけません。
飼い主や家族がすることは、
- 大事なものを子犬の届く範囲に置かない
- 電源ケーブルなど噛むと危険なモノはカバーなどで対応
しかし、手だったり家具だったりは、避けては通れません。
この記事にあるように、噛んで良いモノとダメなモノを犬にわからせることが大事だと私も教わりました。
そして噛んではいけないモノを噛んだら、あなた(犬)より私は序列が上だと毅然とした対応をすることが大事だと思います。
今回の記事は、四国在住のWさんから頂きました。
貴重な体験談どうもありがとうございました。
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