ペット保険はオススメされたけど必要ないと思い加入せず~15年目の後悔

ペット保険の基礎知識
ペット保険はオススメされたけど必要ないと思い加入せず~15年目の後悔

犬や猫を飼うとペット保険に加入するか悩む人も多いと思います。
もちろん、ペットショップや動物病院での勧誘もあります。

悩む理由は、

  • 加入したら得なのか?
  • 加入したら損なのか?

が大きいと思います。

それに関しては、飼い主さんやその家族が決める以外に方法はありません。
なぜなら、得か損かは飼い主さん次第だからです。

今回は、ペット保険にずっと加入しなかった人からの、『ペット保険に加入しなかった理由』の記事を紹介します。

ペット保険の必要性を感じなかった健康だった15年間

愛犬はロングコートチワワ、15歳の男の子です。
ペット保険に関しては飼い始めた当時はそこまで種類もなく、今のように色んな会社が参入していませんでした。

回りでもあまり入っている人はいなく、ペット保険に関して目にするのは動物病院でのポスターや愛犬雑誌の広告くらいでした。
動物病院のお会計のところに「ペット保険加入の方はお申し出ください」と張り紙がしてあったりして、会計のときに面倒くさそうだな、と勝手にイメージを持ってしまったりもしました。

今の歳になるまで、幸い大きな病気もケガもしてこなかったうちの愛犬。それゆえにペット保険の必要すら感じてることなく、あまり知識のないまま15年目になってしまったところです。

 

ペット保険について家族と相談した過去

ペット保険について、漠然と必要ないなと思っていました。

一度、友達の愛犬が内蔵疾患にかかり、そこのお家はペット保険に加入していたので毎日のように通う通院費と薬代がとても助かっているという話をしてくれました。

聞くと毎日のように通い、平均すると1回300円程度のお支払い、とのことでした。
そこのお宅は、月額納めている保険料よりも、ペット保険に加入していなかった場合病院で支払う金額のほうが遙かに大きな額でしたのでお話を聞いてびっくりしました。

お話を聞いてから家族と話し合い、うちはどうすべきか、まずはペット保険のことを知るために資料を集めたり、人に話を聞いてみよう、ということに落ち着きました。

ただ、うちの愛犬はその時点ではどこも悪いところはなく、至って健康だったので急いで探さなくては、とか急いで決めなくては、といった気持ちはなかったです。
犬や猫などの、動物を飼っている知り合いに会えば話を聞いたりしますが、ペット保険のためにわざわざ連絡を取るほどのこともしなく、資料請求となると当時はネットより電話だったので億劫になり、そのうち家族も私も忘れてしまったのでした。

絶対はない、とわかってはいても、どこか「うちの子はペット保険を使うような大きな病気になったり、ケガをしたりしないだろう」というなんの根拠もない、おかしな自信なあったのだと思います。

 

私なりに調べてわかったペット保険のこと

ペット保険について簡単に私なりに当時調べたところ、いくつかのことがわかりました。

1つは使える病院とそうでない病院があること。
診療代を支払うときに人間のように負担分だけ払う病院と、一旦全額支払ってから、保険会社に払い戻しをしてもらう病院もあることが分かりました。
後者ですと手間にもなりますし、治療費が高額だった場合、一旦立て替えて負担するのも大変になります。

高額でなかった場合、その手間が面倒でペット保険に加入しているにも関わらず、請求をしないというケースもあるということ。
私も面倒くさがりですので、あり得るなと思いました。

もう一つは保険が下りる疾患、治療と、下りないものがあること。
それの区分がとても細かく分かれていて当時のイメージでは大病でないと支払ってもらえないイメージでした。去勢などの手術、健康診断、フィラリアなどのお薬、ワクチンなどには適応しないと書いてあり、当時の私にはメリットよりお金を払うというデメリットのほうが大きいように感じられました。

家族との話し合いでも使わないのに保険料を払い続けているよりも、その分毎月愛犬用に貯金したほうがよいのではないかという結論になりました。

何年か過ぎ、愛犬も人間でいうと中年くらいになったころ、まだ大病をしたわけでもなく健康だったけれど、そろそろもしかしたら、と万が一があるかもしれないと再びペット保険のことを考えました。

しかし愛犬の年齢も上がったとき、保険料もまた上がったのです。調べた時は月に7000円くらいでした。
月に7000円だと年間84000円。
フィラリアや健康診断など保健所適応外のことで年間84000円もはたして使うかな、と考えたとき、84000円貯金しておけばフィラリアも半年に1度の健康診断も血液検査も支払ってもおつりがきそう、と思って結局ペット保険には入りませんでした。

 

老犬になってから思うペット保険のこと

もし、これから新しくペットを家族に迎えるとしたら、保険に加入すると思います。
愛犬は運良く今まで大病をしませんでした。
けれどもそれは運がよかっただけです。

もし、大病をしたとき、お金を理由を治療しないという選択肢は私にはありません。となるとお金の心配がついてきます。

愛犬の命が心配なときにお金の心配までしなくてはいけません。
ペット保険に加入していればお金の心配をせず、治療に専念できると思うからです。

万が一は誰にでも起こりえます。
貯金したつもりでペット保険に加入して安心を買うという考えもいいかもしれないな、と愛犬が高齢になってきて、大病が他人事でなく、身近なこととして感じられるようになってきてからそう思うようになりました。

おわり

 

さいごに一言

この記事にあるように、治療費の窓口清算はやはり強力なツールですね。

しかし私は、

  • それほど頻繁にペット保険を使う場面はない
  • かかりつけ医の動物病院で窓口清算できても高度医療などの病院では後日清算になることがある
  • 保険料の清算には時間はそれほどかからない

などの理由で、窓口清算の有無に優先順位を高く持たなくていいと思っています。
例えば、後日清算になった保険料の請求は、早いペット保険会社では請求した書類が届いた翌日には指定口座に保険金が振り込まれますし、ほとんどが2週間以内です。請求から1か月もかかることは稀です。
それに、動物病院で手術などする場合に前もって幾らぐらいかかるかの説明はされますが、もし治療後にお金が足りなくても事情を説明したら、内金などで対応してくれることも多いと思います。

優先順位の最高位はやはり、安い保険料で高い医療費をカバーしてくれるペット保険のプランです。

かかりつけの先生に聞いた話ですが、10年ほど前までは、ペット保険もわりとアバウトで、先天性などの病気になっても保険対象になる場合が多かったようです。
どんぶり勘定のような、わりとなんでも大丈夫って感じだったのでしょうか?

そういったことが関係してか、実際に業界ダントツ1位のアニコムさんでさえ、コンバインドレシオが100%を超えていて、赤字になった年があります。
アニコムさんでさえ、コンバインド・レシオが100%を超えていて、赤字

アニコム損保IR資料より

ちなみに、コンバインドレシオとは、超簡単に説明すると、会社が受け取る保険料と会社が払う保険金の損害率と、経費などの事業費率を足した数字です。
100%を超えるということは、持ち出し(赤字)になるということです。

しかし現在は、犬や猫も高度医療を当たり前のように受けることができます。
ペット保険会社にとっては、どんぶり勘定では大変なことになってしまいます。
逆に契約者にとっては、シビアになってきているので愛犬に合ったペット保険を選ぶことが大切になります。

最近は、ペット保険会社によっては、犬種によってかかりやすい病気が対象外になっていたりもします。

何度もこのブログでも伝えていますが、ペット保険は1年の掛け捨てです。
理想は、大手アニコム損保さんやペット&ファミリー損保さんに新規で加入できる年齢(7歳)までは、毎年加入するペット保険を検討し、今よりもっと良い条件の会社があれば変更します。
そして、7歳になるシニア期に差しかかる頃に、一生涯続けるペット保険のプランを決めましょう。

なぜならば、もうその頃のあなたにはペット保険を選ぶ豊富な知識ができているからです。
そして、その頃からが、愛犬がペット保険の恩恵を受ける本番だからです。

今回の記事は、東京都在住のHさんから頂きました。
どうもありがとうございました。

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