2019年人気犬30種~犬種特有のなりやすい病気を犬種別に一挙紹介

血統書付きの犬(JKCの公認犬種)
犬種特有のかかりやすい病気を全犬種一挙紹介

犬は、古くから番犬や狩猟犬、愛玩犬など使役目的によって色々(さまざま)な品種改良が行われました。国際畜犬連盟(FCI)によると、343犬種を公認していて、日本のジャパンケネルクラブ (JKC) では、そのうちの194犬種を公認しています。

犬の体型や形がそれぞれ違うように、犬種によってかかりやすい病気もさまざまです。将来かかるかもしれない病気をあらかじめ知っておくことは、予防的な面でもとても重要ですし、つねに予防できる安心感も出てくると思います。

病気になりやい犬種から、なりにくい犬種まで、人気犬種30種類の代表的な病気やケガを一挙紹介します。

  • ※この記事は、2019年2月8日に公開した記事ですが、リライト記事に必要なデータ等を追記、その他の部分も修正して2019年2月26日に再度公開しました。

この記事の目次です。

2019年人気犬種ランキング

アニコム損害保険株式会社による毎年恒例人気犬種ランキング2019が発表されました。

今年、2019年のランキングベスト30です。

対象は0歳だけで、保険加入数の割合です。

 

順位犬種割合
1位トイプードル21.1%
2位チワワ15.8%
3位ミックス犬(10kg未満)12.2%
4位柴犬8.4%
5位ミニチュアダックスフント6.2%
6位ポメラニアン5.4%
7位ミニチュアシュナウザー3.3%
8位ヨークシャーテリア2.9%
9位シーズー2.4%
10位フレンチブルドッグ2.3%
11位マルチーズ2.2%
12位カニンヘンダックス1.8%
13位パグ1.2%
14位キャバリア・K・C・S1.0%
15位ゴールデンレトリバー1.0%
16位ウェルシュ・コーギー・ペンブローク1.0%
17位ペキニーズ1.0%
18位ジャックラッセルテリア1.0%
19位パピヨン1.0%
20位ミニチュアピンシャー0.9%
21位ラブラドールレトリバー0.8%
22位イタリアングレーハウンド0.8%
23位ビーグル0.6%
24位アメリカンコッカースパニエル0.6%
25位ボストンテリア0.6%
26位ビションフリーゼ0.5%
27位ボーダーコリー0.5%
28位シェットランドシープドッグ0.4%
29位バーニーズマウンテンドッグ0.3%
30位日本スピッツ0.2%

あくまでも、アニコム損害保険株式会社による幼犬の保険加入率です。
下位の順位は必ずしも人気犬種と比例するとは限りません。

アニコム損害保険株式会社
毎年恒例人気犬種ランキング2019発表!

 

犬種別のかかりやすい病気やケガ

2019年の人気犬種順になっています。
人間のための役割を果たすためや見た目の美しさを追求する過程の品種改良で多くの遺伝子疾患をもった犬種が生まれました。
このため、いまだに遺伝性の疾患をもつ犬種は少なくありません。

犬種によってかかりやすい病気はまったく違います。
愛犬がかかりやすい病名は、ペット保険を選ぶ際には絶対に必要な情報です。

トイ・プードルがなりやすい病気

トイ・プードルがなりやすい病気の画像

犬種の特徴
本来は、猟で水鳥を回収してくる狩猟犬。ウエーブヘアは、水中での作業を効率よくするためのもの。
頭が良くて飼い主にも従順なので、しつけも楽です。

  • 外耳炎
  • 心臓弁膜症
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 気管虚脱
  • 糖尿病
  • 尿路結石症
  • 肛門嚢炎
  • 椎間板ヘルニア
  • 白内障、水晶体脱臼
  • 歯周病
保険請求の疾患割合
トイプードルの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

トイプードルの代表的な病気のひとつが外耳炎

垂れ耳で耳の中の毛が多い犬種のため、耳の中にばい菌が繁殖しやすくこの病気になる犬は多いです。

小型犬に多い心臓弁が上手く作動しなくなる心臓弁膜症も注意が必要です。

心臓病は、老犬で発症すると心不全を起こすことも多いです。

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チワワがなりやすい病気

チワワがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
愛情をそそぐと飼い主さんには懐きやすく表情も豊かです。
警戒心が強く臆病な一面があるので、わずかなことで怯えたりします。
超小型犬ですので、関節のケガや病気には注意が必要です。
  • 膝蓋骨脱臼
  • 水頭症(発育障害)
  • 気管虚脱
  • 後頭孔形成不全
  • 肛門嚢炎
  • 歯周病
  • 角膜炎
  • 皮膚疾患
  • 虹彩萎縮
保険請求の疾患割合
チワワの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

ソファーから飛び降りたりすると、ひざの皿の骨がずれてしまう、膝蓋骨脱臼が多くみられます。
チワワの代表的な病気の水頭症は、頭蓋骨の内部に脳脊髄液という液体が過剰に溜まり、脳を圧縮してさまざまな神経障害があらわれる病気です。
また、気管の強度が失われてつぶれてしまい、上手く呼吸ができなくなる気管虚脱を発症することもあります。

ミックス犬(10kg未満)がなりやすい病気

ミックス犬(10kg未満)がなりやすい病気一覧

犬種の特徴
ミックス犬は、両親よりも病気に強く健康に育つと言われています。
それは、雑種強勢といって雑種第一代の両親の優れた部分を引き継ぎ、両親よりも優秀な特徴を持つ個体になるからです。
  • 親犬の特性を引き継ぎます
保険請求の疾患割合
ミックス犬の保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

一応、両親の犬種のなりやすい病気を引き継ぐので親犬の特徴を把握しておきましょう。
雑種強勢は、当然ミックス犬にも当てはまりますが、まれに悪質なブリーダーが、親が先天性の疾患があるために血統書を出せない場合などに、血統書が必要ないミックス犬として交配する最悪なケースもあると聞きます。
ミックス犬の購入を検討している方は、親の血統書を閲覧できる評判の良いブリーダーや信頼あるペットショップからの購入をお勧めします。

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柴犬がなりやすい病気

柴犬がなりやすい病気一覧

犬種の特徴
縄文時代から飼われていた記録がある、国の天然記念物に指定されている日本犬の中で随一の小型犬種。
飼い主さんには従順ですが、柴犬を飼うにはそれなりの知識が必要。海外でも人気。
  • 先天性の心疾患
  • 進行性網膜萎縮
  • 膝蓋骨脱臼
  • アトピー性皮膚炎
  • 痴呆症
  • 歯周病
保険請求の疾患割合
柴犬の保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

先天性の心臓病や進行性網膜萎縮という薄暗い場所で見えにくくなる病気になりやすいです。
特にアトピー性皮膚炎などのアレルギー性の皮膚疾患にかかりやすく、老犬になると痴呆症になりやすいというデータもあります。

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ミニチュア・ダックスフントがなりやすい病気

ミニチュア・ダックスフントがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
アナグマの狭い巣穴に入っていけるように、胴長短足に改良され猟犬として活躍していた犬種。
勇敢でスタミナもあり、他の一般的な犬種よりも嗅覚が優れています。
胴長短足の体型が病気の一因になることもあります。

  • 椎間板ヘルニア
  • 膵炎(すい炎)
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 後頭孔形成不全
  • アレルギー性皮膚炎
  • 糖尿病
  • 膝蓋骨脱臼
  • 白内障・角膜炎
保険請求の疾患割合
ダックスフンドの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

背骨と背骨の間にある軟骨(椎間板)の内容物が外にはみ出し、脊髄を圧迫している状態が椎間板ヘルニアです。
ダックスのような体形には宿命のような病気です。
一説には、短足胴長な体型をつくるために、「軟骨異栄養症」という手足が短くなる疾患をあえてつくったと言われていて、いまだに先天性で疾患持ちの犬もいます。
完治には、外科手術が必要になります。

また、結膜形成がうまくいかず、目の一部が成形不良になることもあります。

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ポメラニアンがなりやすい病気

ポメラニアンがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
元々は、大型の牧羊犬(ジャーマン・スピッツ)だったがドイツのポメラニア地方で小型化に改良された犬種です。
今でも大型犬のころの気性は残っており、大型犬にでも立ち向かう勇敢さをもっています。
協調性があり、人に対してもフレンドリーなので、しつけしだいで飼いやすい犬種です。

  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 膝蓋骨脱臼
  • 気管虚脱
  • 後頭孔形成不全
  • 水頭症
  • 頚椎の疾患
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 肩甲関節脱臼
  • 皮膚疾患
  • 骨折
保険請求の疾患割合
ポメラニアンの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

小型犬種特有の病気が多いです。
チワワに多い膝蓋骨脱臼や上手く呼吸ができなくなる気管虚脱を発症することがあります。
肩の関節が弱いので、肩甲関節脱臼になることもあり、発症すると床に足を付けないしぐさをします。
原因は未だに不明な、「アロペシアX」という脱毛症にかかる犬は圧倒的にポメラニアンが多いです。
また、老犬になると心臓の疾患も多くみられます。

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ミニチュア・シュナウザーがなりやすい病気

ミニチュア・シュナウザーがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
かつては農場の厩舎などでネズミを捕まえるために改良され、その後は伝令犬や救護犬としても活躍していました。
寒さや病気にとても強く、体も丈夫です。
また、運動が大好きで飼い主さんにも従順なのでしつけやすい犬種です。

  • アレルギー性皮膚炎
  • 膿皮症
  • 腎臓疾患
  • 甲状腺機能低下症
  • 膵炎
  • 糖尿病
  • 虹彩萎縮
  • 白内障・角膜炎
保険請求の疾患割合
シュナウザーの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

腎臓から膀胱にかけて結石ができてしまったり、細菌が繁殖して腎炎や膀胱炎を発症してしまう体質の犬が多く、腎臓や膀胱の病気には細心の注意が必要。
また、アレルギー性皮膚炎など皮膚の疾患も比較的多く発症します。

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ヨークシャーテリアがなりやすい病気

ヨークシャーテリアがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
イギリス、ヨークシャーの紡績工場地帯でネズミを捕まえるために改良された犬で、JKC公認ではチワワに次ぐ小さい犬種。
元気に走り回り表情も豊か。
犬種自体の歴史が比較的浅いため、遺伝子による先天性の疾患が多くみられる。

  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 環軸亜脱臼
  • 気管虚脱
  • 皮膚感染症
  • 膵炎
  • 膝蓋骨脱臼
  • 網膜形成不全
  • 白内障
  • 歯周病
保険請求の疾患割合
ヨークシャーテリアの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

環軸亜脱臼は、頸椎の1番目と2番目の間の椎間板がない部分の形成が弱く脊髄を圧迫して痛みや麻痺がおこる疾患です。
完治には、外科手術による関節の固定が必要になります。
骨が弱いので脱臼系の疾患も多く、その他小型犬によくみられる症状や、遺伝子による先天性の疾患も比較的多い犬種です。
購入前に、両親の血統書が確認可能なブリーダーやショップでの購入がお勧めです。

シー・ズーがなりやすい病気

シー・ズーがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
ベキニーズとサラアプソを交配して生まれた愛玩犬。
愛想がよく社交的で陽気。
頭もよく、とてもしつけやすく手がかからない犬種で世界的に根強い人気があります。
  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 気管虚脱
  • 軟口蓋過長症
  • 水頭症
  • 流涙症
  • 緑内障
  • 外耳炎
  • 毛包虫症
保険請求の疾患割合
シーズーの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

目が大きくて飛び出ているので、目の病気にかかりやすい犬種です。
特に、涙があふれて涙焼けを起こす流涙症や角膜炎や緑内障には注意が必要です。
先天性の疾患として、息を吸うときに気管がふさがってしまう軟口蓋過長症や鼻ぺちゃ犬に多い、短頭種気道症候群を発症することも多い。
予防策としては、ダイエットが一番の方法です。
また、耳の穴の毛が多いので外耳炎にもかかりやすい犬種です。

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フレンチ・ブルドッグがなりやすい病気

フレンチ・ブルドッグがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
闘犬だったブルドックと比較的穏やかな性格のバグやテリア系との配合で生まれた犬種。
鼻ぺちゃな顔とコウモリのような立ち耳、がっちりとした筋肉質の体が特徴です。
穏やかな性格で、飼い主には懐きやすく、無駄吠えも少ないです。
また、出産時には、生れてくる子供の頭や肩幅が大きいために帝王切開が必要です。

  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 外膜炎
  • 気管虚脱
  • 鼻腔狭窄
  • 皮膚感染症
  • 椎間板ヘルニア
  • 熱中症
  • 白内障
  • 異常分娩
保険請求の疾患割合
フレンチブルドックの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

特に短頭種特有の病気、気管がつぶれて呼吸がしにくくなる器官虚脱や、呼吸困難をおこしやすい鼻腔狭窄になりやすいです。
フレンチ・ブルドッグも、ダックスと同じで生まれつき軟骨の変性を起こしやすい「軟骨異栄養症」の犬種ですので、椎間板ヘルニアには注意が必要です。
また、フレンチ・ブルドッグのような呼吸器が短かい犬種は、体温調整が苦手で暑さに弱いため、熱中症になりやすいです。

マルチーズがなりやすい病気

マルチーズがなりやすい病気

犬種の特徴
古代ローマやエジプト時代の文献にも名前が残っている、王室などでとても古くから愛されていた犬種。
ビション系などマルチーズから派生した犬種も多い。
マルチーズは遺伝子的に色素が薄いので、鼻の色が冬に変化する「ウインターノーズ(ノーズスノー)」の犬もいるが健康にはまったく問題ありません。

  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 気管虚脱
  • 後頭孔形成不全
  • 流涙症
  • 膝蓋骨脱臼
  • 膿皮症
  • 外耳炎
  • アトピー性皮膚炎
  • 角膜炎
保険請求の疾患割合
マルチーズの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

マルチーズは、老犬になってから僧帽弁閉鎖不全症に代表されるの後天性(生まれた時はどうもなかった)の心臓疾患が多い犬種です。
定期的な健康診断による、早期発見と早期対応が一番の対策です。
また、皮膚疾患にも比較的かかりやすい犬種です。
小型犬特有の、高い場所から飛び降りたりしたときなどになる膝蓋骨脱臼には、注意が必要です。
また、暑さや寒さには弱く、真っ白なので涙焼けが目立ちます。

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カニンヘン・ダックスがなりやすい病気

カニンヘン・ダックスがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
日本では、ミニチュアダックスとカニンヘンダックスの違いは、 生後15カ月を経過した時点で胸囲が30cmを超えればミニチュアダックスフントで、30cm以下はカニンヘンダックスとされています。
アメリカやイギリスでは、同じ犬種として分類されています。
病気やケガの兆候などもミニチュアダックスフントに追随します。
  • 椎間板ヘルニア
  • 膵炎(すい炎)
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 後頭孔形成不全
  • アレルギー性皮膚炎
  • 糖尿病
  • 膝蓋骨脱臼
  • 白内障・角膜炎
  • 熱中症
保険請求の疾患割合
カニンヘン・ダックスの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書
ミニチュアダックスとほぼ同じなので同じ内容と違いを少し。

『背骨と背骨の間にある軟骨(椎間板)の内容物が外にはみ出し、脊髄を圧迫している状態が椎間板ヘルニアです。
ダックスのような体形には宿命のような病気です。
一説には、短足胴長な体型をつくるために、「軟骨異栄養症」という手足が短くなる疾患をあえてつくったと言われていて、いまだに先天性で疾患持ちの犬もいます。
完治には、外科手術が必要になります。
また、結膜形成がうまくいかず、目の一部が成形不良になることもあります。』
違いといえば、ミニチュアダックスよりも小さいので、胴体はより地面に近くなります。
近くなるとアスファルトの熱で熱中症にかかりやすいので、より一層の注意が必要なくらいです。

パグがなりやすい病気

パグがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
独自のしわくちゃな顔と短い口吻が特徴的な顔だちの犬種です。
ただ、この顔のせいで病気になる原因もあります。
太りやすい体質のため、毎日の運動は欠かせません。
  • 軟口蓋過長症
  • 鼻腔狭窄
  • 壊死性髄膜脳炎
  • 水頭症
  • 外耳炎
  • 皮膚感染症
  • 角膜炎
  • 異常分娩
保険請求の疾患割合
パグの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

鼻の周辺のしわが原因で、通気性がわるくなるため皮膚炎を発症しやすいです。
フレンチブルドックと同じように、鼻の穴が小さいため鼻腔狭窄で呼吸困難になったり、息を吸うときに気管がふさがってしまう軟口蓋過長症や、その他の呼吸器系疾患の短頭種気道症候群を発症することも多い。
また、壊死性髄膜脳炎は、パグに多いことからパグ脳炎とも呼ばれます。
治療法も見つかっておらず、数日で死に至ります。

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルがなりやすい病気

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
もともとの祖先は、イギリスのスパニエル犬種の猟犬がだと言われています。
ビクトリア王朝時代にキング・チャールズ・スパニエルを中世の姿に戻そうとして生まれた犬種です。
集中した近親交配だったため、心臓系の病気にかかりやすいので注意が必要です。
  • 憎帽弁閉鎖不全症
  • 膝蓋骨脱臼
  • 皮膚感染症
  • 外耳炎
  • 水頭症
保険請求の疾患割合
キャバリアの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

憎帽弁閉鎖不全症は、心臓の弁のなかの憎帽弁がうまく閉鎖せずに逆流してしまう病気。
どの犬にも起こりえる病気ですが、キャバリアは特にこの病気にかかりやすいことで有名です。
6歳になる頃には全体の半数以上が発症すると言われています。
チワワにかかりやすいと紹介した、水頭症にも頭蓋骨が小さいために起こりやすい病気です。
また、垂れ耳なので外耳炎などの皮膚炎にもかかりやすい犬種です。

ゴールデン・レトリバーがなりやすい病気

ゴールデン・レトリバーがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
元来は、水中鳥猟犬として発展してきた大型犬。
非常に温厚で人懐っこく、頭が良く忍耐力もあり、人間と同調する能力があるので、盲導犬や介護犬として、また鋭い嗅覚を生かして麻薬捜査犬などでも活躍しています。

  • 股関節形成不全
  • 膿皮症
  • 胃拡張
  • 糖尿病
  • 甲状腺機能低下症
  • アレルギー性皮膚炎
  • 外耳炎
  • 誤飲
保険請求の疾患割合
ゴールデン・レトリバーがなりやすい病気一覧
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

レトリバー系の犬種は、かかりやすい病気の多くが一致しています。
特に、股関節形成不全を生後1年以内で発症する場合が多いです。
遺伝的要因や幼齢期の偏った食事など原因はさまざまです。
皮膚に付いた細菌が繁殖することで化膿してしまう膿皮症も多い病気のひとつ。
また、老化現象として甲状腺機能低下症にかかる犬も多いです。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークがなりやすい病気

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
本来は、牧羊犬として活躍していた犬種。
古くからイギリス王室で飼われていて、今でも王室ととても関わりが深い犬です。
体型に似合わず、動作は機敏で観察眼も鋭いです。
運動も大好きで、物覚えも良く飼い主さんによく懐きます。

  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 頸椎の疾患
  • 骨関節炎
  • 椎間板ヘルニア
  • 膀胱炎
  • 進行性網膜萎縮
  • 白内障
保険請求の疾患割合
コーギーの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

がっちりとした体形で胴長短足なので椎間板に徐々に負担になってきます。
遺伝的には、柴犬にもみられる、進行性網膜萎縮という視力が低下して薄暗い場所で見えにくくなる病気になりやすいです。
また、老犬になってから白内障になる犬も多く、なかには若いときにかかってしまう犬もいます。

ペキニーズがなりやすい病気

ペキニーズがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
中国原産で古くから愛玩犬として飼育、改良されてきた犬種。シーズーやパグの祖先との説が有力。
ペキニーズは、飼い主に忠実ではあるが、依存することを好まないので、よく猫のような犬と称される。
ダブルコートで下毛が多く、喚毛期にはブラッシングなどの手入れを怠ると皮膚病などの原因になります。

  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 軟口蓋過長症
  • 椎間板ヘルニア
  • 皮膚感染症
  • 外耳炎
  • 流涙症
  • 角膜炎
  • 異常分娩

僧帽弁閉鎖不全症に代表されるの心臓疾患になる犬が比較的多い犬種。
鼻のしわの周りは湿度が多くなり、ばい菌が繁殖して皮膚炎を発症しやすいです。
短頭種に多くみられる、気管が閉だされて呼吸困難になる軟口蓋過長症も多くみられます。

ジャック・ラッセル・テリアがなりやすい病気

ジャック・ラッセル・テリアがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
イギリスのジャック・ラッセル牧師という人が、キツネ狩りのために作りだした小さなテリアがこの犬種の始まりとされています。
運動能力が高く、大型犬並みの運動量を必要とする犬種です。
それゆえに運動器系の疾患になることも。
頭が良く忠実な性格なので、災害救助犬などで活躍している犬も多いです。

  • 先天性心疾患
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 鼠径ヘルニア
  • 大腿骨頭壊死
  • 膝蓋骨脱臼
  • 糖尿病
  • アレルギー性皮膚炎
保険請求の疾患割合
ジャックラッセルテリア保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

なかには、先天的に腹膜や腸の一部が、鼠径部(太ももの付け根)から飛び出す鼠径(そけい)ヘルニアになりやすい犬もいます。
大腿骨頭壊死や膝蓋骨脱臼など運動器系疾患にも注意が必要です。

パピヨンがなりやすい病気

パピヨンがなりやすい病気一覧

犬種の特徴
蝶のような大きな耳と胸、足、尻尾にある飾り毛が特徴です。
マリー・アントワネットが愛した愛玩犬として有名です。
頭が良く穏やかで、順応性もあり、しつけやすい犬種です。

  • 心臓弁膜症</li>
  • 膝蓋骨脱臼
  • 乳歯遺残
  • 水頭症
  • 後頭孔形成不全
  • 外耳炎
保険請求の疾患割合
パピヨンの保険請求の疾患割合
引用:アニコム家庭どうぶつ白書

パピヨンは、長い期間をかけて小型化してきた歴史があるので、比較的遺伝性の疾患は少ない犬種とされています。
しかし、心臓弁膜症や膝蓋骨脱臼などの小型犬がかかりやすい病気には注意が必要です。
また、抜けるべきはずの乳歯が残ったままの乳歯遺残という病気にかかる犬も多いです。
そのまま放置しておくと歯周病になりやすくなるのでその頃の歯の状態は把握しておきましょう。

ミニチュア・ピンシャーがなりやすい病気

犬種の特徴
元祖犬は、「ヘル・ピンシェル」というネズミなどの害虫駆除を目的としていたを犬で、それを小型改良した犬種が「ミニチュア・ピンシャー」です。「ミニピン」の愛称で親しまれています。
小型犬ながら、機敏で自尊心が強く、見知らぬ人には攻撃的なことから番犬や護衛犬などとしても活躍しています。
運動能力が非常に高いので、毎日の散歩や運動は欠かせません。

  • 大腿骨頭壊死
  • 骨折
  • 歯周病
  • CDA脱毛症

成長期に大腿骨骨頭壊死という、骨盤とフトモモが結合している部分が壊死する症状が発症することがあります。
手足が長く細いのに運動能力が高いゆえ、骨折には注意が必要です。
あごが細く、歯と歯の隙間が狭いため、乳歯が抜けない乳歯遺残や歯周病になりやすい犬種です。

また、ブルーやフォーンの被毛を持つ犬種がかかりやすいCDA脱毛症(カラーダイリューション脱毛症)という先天性の病気にも注意が必要です。

ラブラドール・レトリバーがなりやすい病気

犬種の特徴
先祖は、水鳥の回収などをする水猟犬だったので泳ぐのが得意です。
真面目で従順な性格、温和で非常に賢いため、世界中で盲導犬や警察犬など使役犬としては最適な犬種として認知されています。
使役犬などの能力を重視したアメリカンタイプの血統と、ドッグショー用に見た目を重視したイングリッシュタイプの血統の2つの血統があります。

  • 股関節形成不全
  • 膿皮症
  • 胃拡張
  • 糖尿病
  • 甲状腺機能低下症
  • アレルギー性皮膚炎
  • 外耳炎
  • 誤飲・誤食

レトリバー系の病気は概ね一致しています。
大型犬に多いですが、特にラブラドールには、股関節の骨が充分に発達しなくなる股関節形成不全や、成長期に骨の端が太くなる肥大性骨異常養症などや骨関節炎には注意が必要です。

イタリアン・グレーハウンドがなりやすい病気

犬種の特徴
紀元前のローマ時代に起源をもち、古代エジプト時代に花瓶や壁画に描かれていた犬とされています。
日本には、江戸時代には輸入されていて、現在では「イタグレ」の愛称でおなじみです。
穏やかな性格で、運動が大好きですが、寒さやストレスに対す抵抗力はとても弱いです。

  • CDA脱毛症
  • 進行性網膜萎縮
  • 膝蓋骨脱臼
  • 骨折

CDA脱毛症という皮膚病にかかる割合が多い犬種です。

徐々に暗い場所が見えにくくなる進行性網膜萎縮にもなりやすいです。
あごが細く、歯と歯の隙間が狭いため、乳歯が抜けない乳歯遺残や歯周病になりやすい犬種です。
また、全力で走ることが大好きで、全力でモノを追いかける習性があるので、膝蓋骨脱臼や骨折には充分な注意が必要です。

ビーグルがなりやすい病気

犬種の特徴
紀元前から続くハウンド系で、ウサギ狩りに用いられていた犬の子孫。
狩りは、お互いに吠えながら獲物を追いつめる方法でしたので他の犬に対しても友好的です。
スヌーピーのモデルとしても有名。
よく吠えるので飼う場所を選びますが、性格は、穏やかで飼い主に忠実です。
犬の中でも特に優れた嗅覚と集中力を持っていて、日本でも「検疫探知犬」や「白アリ探知犬」などでも活躍しています。

  • 発作性てんかん
  • ピルビン酸キナーゼ欠損症
  • 先天性心疾患
  • 口蓋裂
  • 甲状腺機能低下症
  • 椎間板ヘルニア
  • アレルギー性皮膚炎
  • 外耳炎
  • 白内障・緑内障

発作性てんかんは、脳の神経細胞の異常で意識を失って倒れ、硬直しながら震える病気です。ビーグルの発生時期で多いのは2歳位と言われています。
ピルビン酸キナーゼ欠損症は、赤血球の寿命が短くなることで貧血を起こす遺伝性の疾患です。
垂れ耳で耳の中の毛も多いので、外耳炎にかかりやすい犬種です。
また、くしゃみが続くようなら口と鼻の隙間が空く、口蓋裂の可能性があります。

アメリカン・コッカー・スパニエルがなりやすい病気

犬種の特徴
先祖は鳥猟犬であるイングリッシュコッカースパニエルで、アメリカに持ち込まれれ、小柄に品種改良された犬種です。
陽気な性格で誰とでもフレンドリーに接することができ、比較的しつけも楽です。
元々が猟犬だったので体力もあり運動が大好きですし、毎日の散歩が必要です。
  • 拡張型心筋症
  • チェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)
  • 白内障・緑内障
  • 外耳炎

この犬種は、特に目の病気には注意が必要で、目の先端がおできのように赤く腫れあがるチェリーアイ(第三眼瞼腺逸脱)という病気にかかりやすいです。
また、白内障や緑内障などの、若年期にかかると老犬になると失明する恐れがあります。
耳が垂れている犬がかかりやすい、外耳炎にも注意が必要です。

ボストン・テリアがなりやすい病気

犬種の特徴
ボストン・テリアは、イングリッシュ・テリアとブルドッグを交配させた犬種です。
数少ないアメリカ原産の犬というフレーズでもわかるとおり、とても歴史の新しい犬です。
暑さにも寒さにもとても弱く、温度管理に注意が必要です。
顔立ちはブルドッグですが、性格はテリアに似て頭が良く忠実です。

  • 先天性心疾患
  • 水頭症
  • 口蓋裂
  • 白内障

ボストンテリアは、歴史が新しいこともあり、遺伝的な病気にかかりやすいことが知られています。
心臓疾患のなかでも、呼吸困難になりやすい先天性の心奇形が多くあらわれます。
また、水頭症や口蓋裂などの病気も先天的な問題で発症すると言われています。
先天性の病気は予防する方法がないので、早期発見と早期診療が有効です。
そのためには、ちゃんとした病院で定期診断をしっかり受けることが重要です。

ビション・フリーゼがなりやすい病気

犬種の特徴
プードルの先祖バルビーとマルチーズを交配した犬が起源とされています。
陽気な性格で人にも犬にもものおじぜず、飼い主さんにも従順でしつけも楽です。

  • 膝蓋骨脱臼
  • 気管虚脱
  • 外耳炎
  • 流涙症

ビション・フリーゼは、遺伝による疾患が少ない犬種として知られています。
小型犬に多い、膝の皿がずれる膝蓋骨脱臼や、上手く呼吸ができなくなる気管虚脱を発症することがあります。
また、体質的に湿気に弱く耳の毛が多いので外耳炎にかかりやすい犬種です。

ボーダー・コリーがなりやすい病気

犬種の特徴
現在でも牧羊犬として、世界中で一番活動している犬種です。
一説には、すべての犬種の中で最も知能が高いとされています。
作業意欲があり自分で作業状況を把握できる能力があり、運動能力も抜群なことからドッグスポーツでも人気犬種です。
とても頭のよい犬種なので、見下されない飼育が必要です。

  • アトピー性皮膚炎
  • 股関節形成不全
  • 網膜萎縮

他の犬種と比べても、皮膚のアレルギーにより炎症やかゆみ、脱毛といった皮膚炎になることが多いです。
また、遺伝的に股関節形成不全をおこす割合も高いです。

シェットランド・シープドッグがなりやすい病気

犬種の特徴
先祖は、スコットランドのコリー。シェットランド諸島で牧羊犬として環境に合わせて小型化した。
放牧犬だったこともあり運動神経とスピードは抜群です。
温厚で性格もやさしく、とても忍耐強い犬種です。

  • 日光性皮膚炎
  • 角膜ジストロフィー
  • 白内障
  • 網膜萎縮

日光性皮膚炎は、日光(紫外線)に過剰にあたることで起こる皮膚炎で脱毛してしまいます。
また、目の病気には注意が必要です。
角膜ジストロフィーは、おもに先天性の病気で角膜に白い斑点ができます。

バーニーズ・マウンテン・ドッグがなりやすい病気

犬種の特徴
およそ2000年前からアルプスの厳しい気候のなかで、牧畜犬としてだけではなく、そりや荷車を引いて運搬したりしていた、とても古くからある大型犬。
とても温和でめったなことでは攻撃しないとされています。
寒さにはとても強いが、日本の夏の外飼いは命に関わります。

  • 組織球腫
  • 股関節形成不全
  • 熱中症

初期の近親交配があった影響で、遺伝性疾患が多い犬種と言われています。
組織球腫は、皮膚の腫瘍で、悪性の場合は死に至る病気です。
早期発見による外科手術での切除が一般的な治療方法です。
また、運動不足による発達不全で、股関節形成不全を発症する場合もあります。

日本スピッツがなりやすい病気

犬種の特徴
先祖は諸説あり、大正時代に白いスピッツ系の犬を交配して小さく改良したと推測されています。洋犬をルーツにもつ日本原産の犬種です。
日本の高度成長期には、爆発的な人気を持ち、登録される犬の4割にも達した年もありました。
無駄吠えで有名だった日本スピッツも、性格の改良が続けられ改善されました。
神経質で他人に対しての警戒心は強いが、飼い主には従順。

  • 膝蓋骨脱臼
  • 気管虚脱
  • 流涙症

小型犬がなりやすい病気に対する注意が必要です。
とくに、膝蓋骨脱臼という膝の皿がずれる病気になりやすいです。

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さいごに一言

今年もトイプードルが断トツの1位ですね。
最近は、他の指標をみても、ほどんどがトイプードルとチワワの2トップで固定されています。

最近はやりつつあるミックス犬の健闘も目立ちますね。
ひとくくりなのもどうかと思いますがミックス犬の種類別の割合も知りたいところです。

多くの血統犬種には、どうしても持って生まれた遺伝性の疾患があります。
発症しないように予防する方法はあまりなく、定期的な健康診断で早期発見し対策することが一番の近道です。
そのためには、あらかじめ、その犬種のなるかもしれない病気を把握しておくことはとても大事なことです。

また、かかりやすい病気を知っていることで、その部位などの老化や劣化を防ぐためのサプリや食事療法、運動療法などで対策や予防ができる方法も多いです。

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