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パピーミル(子犬工場)にいた繁殖犬~彼女との出会いから別れまでの体験談

パピーミル(子犬工場)にいた繁殖犬~彼女との出会いから別れまでの体験談
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パピーミル(子犬工場)にいた繁殖犬~彼女との出会いから別れまでの体験談

私が保護犬を飼おうと思ったきっかけから、初めての繁殖犬のフレンチブルドッグわかめとの出会い。

ペットショップで見る子達とはまるで違う見た目に衝撃を受けた私達。

初めてお家に来てから慣れてくるまでにかかった時間や、その間に悩んだ事だけどもそれ以上に愛おしくなった事。
1年ちょっとの幸せな時間を経た後に保護犬2匹目のパグを迎え、恐ろしく相性が悪く本当に本当に頭を悩ませた数ヶ月。

そしてわかめを突然襲った病。
それからの8か月は闘病生活を送り家族皆で支え合いました。

そして彼女の我が家へ来て約2年と少し、犬生8才の生涯はあっという間に終わりました。

いかに繁殖が体の負担がかかるのか、いかに辛い思いをしてきたか。
なぜこんなに短い命になってしまったのか。

うちの子の生きた証を通して知っていただきたいのです。

 

目次

保護犬ってどうなんだろう?

はじめは、夫婦でざっくりと「犬を飼いたいね。」と話していただけでした。
とくに犬種も何も決まっておらずぼんやりした話でした。

そんな時実家の犬も愛護団体からの譲渡だった事を思い出し、保護犬ってどうなんだろう?って思いつきました。
同じ命を迎えるなら助けてあげなけれいけない命がいいのでは?となりました。

ネットで何気なく保護犬を検索していると、電車で行ける所にある保護犬と触れ合って譲渡もしてもらえるカフェを見つけました。
あ!ここなら電車1本だからすぐだから行きやすい!と思い早速そのお店のインスタグラムをフォローしました。

そうすると、今そのカフェにいる犬達の画像が一覧で見る事ができました。
そこで目に止まったのがフレンチブルドッグのアリス(その後ワカメに改名)でした。

フレンチブルドッグは前から可愛いなと思っていたので、何だかすぐに逢いに行きたくなりました。
お店に電話をし面会の予約を取らせてもらい、すぐに行きました。

本当は主人も一緒に行きたがってましたが私だけフライングですぐ行ってしまったんです。
そうして私とワカメは初めて会いました。

初めて会ったワカメは鼻水を垂らしてケージの角で寝ていました。
見るからに痩せていて皮膚も悪いのがわかりました。
正直、可愛い!と思える見た目でなかった事は覚えてます。

だけどケージから出てきたワカメは人懐っこく、私の膝の上でなんだかニコニコしていたように思えました。
悩む気持ちも不安な気持ちもあり、正直心はザワザワしていましたが、知らぬ間にポロっと「家にきて幸せになろっか?」と言ってました。
守りたいと思いました。

これが私とワカメの出会いです。

 

すべてが大変だけど、可愛くて可愛くて

パピーミル(子犬工場)にいた繁殖犬

正直、連れて帰ってきてからは大変でした。

ずっとケージにいたのでおしっこ、ウンチのしつけはされておらず、散歩もした事ないので首輪をしただけて固まってしまう状態でした。

ただ子犬から飼うのとは違って精神面は落ち着いており鳴いたりすることはなく興奮などもあまりありませんでした。
フレンチブルドッグはお腹が緩い子も多く、ウチに来てしばらくはお腹が緩かったのは覚えてます。

そしてあまりご飯もちゃんともらえてなかったのか食欲がすごく、食に対する貪欲さは可哀想なぐらいでした。

最初は背骨も浮き出たり、後ろ足は細く頼りなかったですが、みるみる肉が付きだし、後ろ足にも筋肉が付きだしました。
最初は登れなかった段差もすぐに飛び上がったり出来るようになりました。

その変化は著しく、表情は豊かになり私達はその姿を見るのが嬉しくて仕方ありませんでした。
「あれが出来るようになったね。」とか、「こんな面白い事するようになったよ。」とか。

体があまり強くなかったワカメは病気になってしまいましたが、私にかけがえのない命の尊さを教えてくれました。
人間のために産むだけの為に暮らしてきた5年間。

なぜもっと早くに私たちの元へ届けてくれなかったんだろう。そしたらもっと長生き出来たのではないか?
本当に悔しくて悔しくて仕方ありませんでした。

だけどもワカメとの暮らしはとても素晴らしく、私の保護犬への思いがとても変わりました。

この子達が生きている証

その証人に私達人間がならなければと。
そして人に伝えて行きたいと思えるようになったのです。

 

皆様にお願いです

どうかお願いします。
ペットを飼う時にどうか一度保護施設を訪れて検討してください。

保護犬だからダメ、保護犬だから可愛くない。
絶対にそんな事はありません。

根気よく付き合ってあげて欲しい。
その話し合いを家族で沢山してほしい。

私達がペットショップから動物を飼う事をやめなければ、可哀想な子達はいなくならないのです。

そして飼ったからには最期の最期までみてやってください。辛い時は絶対にやってきますが、見送る事もまた大事な役目なんです。もちろんお金もかかります、その事も十分に考えておいてください。うちの子は元気だから大丈夫。ではありません。

どうか彼達が生きた証を胸に刻んでください。

私がワカメからもらった幸せだった愛しい日々は大変だった事も全て含めて本当に本当に宝物です。

 

さいごに一言

この記事にでてくる、フレブルのワカメちゃんは、繁殖だけを目的とした劣悪な環境で飼育されていたところを保護され、投稿者さんと縁があり引き取られた犬です。
パピーミルとか繁殖屋とかいわれるところにいた可哀想な犬たちです。

小さいゲージで劣悪な環境下、子供を産めるだけ産ますことだけを目的とした犬たちです。
ニュース報道や雑誌などでは、子犬工場とか繁殖工場ともいわれます。
どんなところか知りたければ、『子犬工場』や『繁殖工場』で検索するとその実態はすぐにわかります。

当然、そういったところで過ごした繁殖犬は、しつけもされていませんし、そこの動物の生涯がどうなっているのかは、その工場が摘発されたり崩壊したりしないとわからない部分です。
当然、普通のブリーダーさんなどで繁殖を引退した犬を受け入れる里親とは違った覚悟も必要になります。

記事の最後にも書かれていますが、パピーミルは『需要があるから供給する』世界です。
しかし、ペットを欲しい人がペットショップから買わなければ解決する問題なのかは私にはわかりません。
ペットショップも直接関わっているところは少なく、きっともっと根は深いです。
悪いことだともっともっと周知されるべきだと思います。
今後、繁殖を免許制にしたり、法整備をしなければ解決しない問題だと思っています。

今回の記事は、関西地方在住のSさんから頂きました。
貴重な体験談、どうもありがとうございました。

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