犬を多頭飼いしてみてわかったこと~しつけなど苦労も楽しさも十犬十色

犬の飼い主さんによる体験談
犬を多頭飼いしてみてわかったこと~しつけなど苦労も楽しさも十犬十色

犬を多頭飼いすることは、飼う当事者にとってはと楽しい面と大変な面の両方を考えなければいけません。

多頭飼いすることのメリットは、計り知れないです。
特に犬同士が生活する時に構築しなければいけない上下関係を築かせてあげられますし、常に孤独だった留守番のストレスが軽減されます。

しかし、デメリットも多いです。
お金の面も、飼育の大変さも倍以上になるかもしれません。
元々いる先住犬との相性が悪いと別の部屋で飼育したり、散歩も別々に…と、なんのために多頭飼いしたのかわからなくなることもあります。

また、どちらともいえない問題として、オスとメスになる場合は子供が生まれる問題もあります。

今回は、多頭飼いをしている方からの体験談です。
1匹しか飼っていない人にはわからない多頭飼いのルールや苦労話、楽しい話を語ってもらいました。

同じ犬種なのに十犬十色

我が家には、2匹いて2匹ともトイプードルです。

1匹目はシルバーのメスで生後1ヶ月で迎えました。
2匹目は1年後に、ブラウンのオスを生後4ヶ月で迎えました。

トイプードルにした理由は毛が抜けないということです。
そのかわり、トリミングが必要でお金はかかります。

トリミングではメスは顔バリ、オスはベアーカットと、違う形にカットして楽しんでいます。

2匹目を迎えることにした理由は、お留守番させやすいと思ったからです。
飼い主の思い込みですが、1匹より2匹のほうが犬は寂しくないだろうという理由です。

メスとオスの違いもありますが、性格も正反対です。
メスはワガママでしつこいです。オスは臆病で甘えん坊です。

そこは人間と同じですね。2匹の行動を見ていても飽きません。

 

多頭飼いのルールを守ることができなかったツケ

2匹目を迎えたとき、どうしても子犬のほうがかわいいので、なにもかも先住犬を優先させるという多頭飼いのルールが家族で共有し、守ることができませんでした。

結果、2匹はケンカばかりしていました。

それと、メスはマーキング癖があり、あちこちにおしっこをしてしまいます。
マット類、クッションにまで。
洗濯物が増えて大変でした。

オスは、よく吠えます。
声も低くて大きいので近所の迷惑になるのではないかと、気になりました。
外で音がしたり、外の犬の声に反応してすぐに吠えます。

お隣の方にどの程度聞こえるのか尋ねたら、それを制止させるための飼い主の声のほうがよっぽど大きいよ、と笑われてしまいました。

部屋も汚れるし臭いのでお友達を呼びづらくなりました。
双子のように、1匹が吠えるともう1匹も吠えるし、1匹が走るともう1匹も走るので、騒がしいです。

餌も2匹同時に与えるとオスがメスの分も食べてしまいます。
病気になると、通院費用も倍になるので、気を付けないとねりません。

先住犬をたてるというのが、だんだんおろそかになってきて、上下関係はますます混乱しています。
飼い主のしっかりした意思表示も必要だと思いますが、時間に追われていると、順番もまちまちになってしまいます。

 

しつけは難しくて大変

結局しつけで解決するのが難しく、問題行動を完全になくすことはできていません。

メスのマーキングの問題は、マット類をなくし、畳の上には撥水シートを敷いています。
オスが吠える問題は、人通りが多い時間帯は窓を開けないようにしています。

昼間在宅している間に窓を開けて換気をしていますが、臭いも気になるため、空気清浄機を買いました。
夏のクーラー代もかかりますが、窓を閉めると隣にも聞こえないそうです。

2匹共通の対策としては、1日2回散歩にいくようにしました。
疲れさせて寝てもらうためだけでなく、外でたくさんのおしっこすると、部屋も汚れません。

しかし、時間もとられるため、忙しくなりました。
オスはメスより体臭もキツイということなので、こまめに拭いたりしていますが、締め切っているせいか、部屋が動物園のような臭いがする時もあります。

来客にも吠えるため、部屋のあちこちにガードをつけて、簡単には玄関へ行かれないようにしています。
当然ガードが多いと人間も不便になります。扉型のガードが便利です。

トイプードルは、かしこいので、イタズラも次々、対策も次々です。
2匹はイタズラするときやおやつもらうときだけは協力します。
かわいいとつい甘やかしがちなので、飼い主がなめられないことですね。

 

だけどみてて飽きないし後悔はまったくない

家の中に犬が2匹いると、賑やかで楽しいです。

しかし、お金も倍かかるし、1匹のときは、犬友達と気軽にドックカフェや、ドックランにでかけていましたが、2匹になってから独りで2匹連れてでかけるのが大変なので、行かなくなりました。

ペットショップに行くと、つい見てしまう子犬たち。
2匹飼うと3匹目も欲しくなりますが、経済的な問題もあるしキリがありません。
この後2匹の介護が発生すると、大変なことも増えると思います。

1匹でもそうですが、かわいいだけで飼うと後々大変ですので、世話する人数より多い数を飼うのはオススメしません。

しかし、1匹では楽しめないことや癒しも多いので、時間や世話人に余裕があれば、オススメです。
2匹目を迎えられる人には色んな意味で余裕があると思うので、できれば、保護犬とか引き取れたら良かったのかな、と思いました。

 

さいごに一言

この記事の飼い主さんが多頭飼いした理由は、犬を寂しくさせないためでした。
初めての多頭飼い、しかも飼いだしてまだ間もない感じがリアルに伝わってきて、大変さがよくわかりました。

ちなみに2018年ペットフード協会の『全国犬猫飼育実態調査』によると、多頭飼いしている犬種で一番多いのは、チワワでした。
2018年犬の飼育頭数
前年は、トイプーが2頭飼育で一番多い割合でした。

調査内容にもよりますが、犬を多頭飼いしている人は、どの調査でもだいたい飼育している人の1.5から2割ほどです。
また、猫の場合は、断然多く1頭飼いの半分近くの割合で多頭飼いしているようです。

犬と猫の飼育事情や環境も違いますが、結局は、犬を飼うのも多頭飼いするのもタイミング次第だと思います。

ちなみに、保護犬を引き取る意志があり、すでに犬を飼っている場合は、『トライアル期間』が設けられています。
そこで、「先住犬との相性」や「果たして多頭飼育できるのか?」を、長ければ1か月ほど試すことができます。

今回の記事は、関東地方在住のYさんから頂きました。
貴重な体験談どうもありがとうございました。

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