
犬を初めて飼うと、さまざまなことがおこります。
だいたいは良いことですが、悪いことのひとつに癖になる前に止めさせなければいけない、問題行動があります。
問題行動は、犬種やその個体によって種類も大変さもそれぞれです。
ドッグトレーナーに預けたり、指導を受けるのも正しいしつけ方法を学ぶ意味では重要なことです。
しかし、ほとんどの人の場合は、本を読んだりネットを参考にしたりして家族や仲間内で解決することが多いと思います。
そこで、どのような問題行動をどうやって解決したのかの体験談をお伝えします。
ジャック・ラッセル・テリアに一目ぼれ

我が家にはキュートで可愛いジャック・ラッセル・テリアの女の子がいます。
初代のトイ・プードルの男の子が虹の橋を渡り数ヵ月後、父と母が次の子をお迎えする決意をしました。
特に犬種にこだわりはありませんでしたが、事前に調べもせずにジャック・ラッセル・テリアの可愛さに惚れ、1.5ヶ月でペットショップから我が家にお迎えることとなりました。
初日からおてんば娘を発揮。
あらゆる物を破壊し、元気に走り回り、良く食べ良く寝る、どんどん可愛い子悪魔に成長していくのでした。
他の事は上手くコントロールしたり諦めもできたのですが、問題は、6ヶ月ごろからオモチャで遊んでいると人の手に噛み付くようになりってきたのです。
噛み癖というか攻撃行動です。
それを1ヶ月程度で止めさせることができた、私が実施した解決策を紹介したいと思います。
攻撃対象は飼い主の手に…オモチャで遊んでいると人の手に噛み付いてしまう

家に来てからは本当にお転婆娘で、遊ぶのが大好きでした。
特にお気に入りは紐の引っ張りっこで、こんなに小さいのになんでそんなに力があるの!?と吃驚する力で引き返される日々です。
うっかりすると大人でもオモチャを取られてしまうことがありました。
状況が変わったのは、生後6ヶ月の頃です。
それまではオモチャにしか噛み付いてこなかったのに、オモチャの引っ張りっこで遊んでいる最中に、人の手に噛み付くようになったのです。
初めはオモチャを奪うためかと思ったのですが、オモチャを落としてしまっても見向きもしませんでした。
いつも噛み付くときは、うなり声をあげる程の興奮状態。
噛まれている手をなんとか口から外そうとすると、余計に強く噛まれてしまい、痛い思いもました。
対処がわからずオヤツで釣って止めさせていましたが、噛めばオヤツがもらえると思うようになったのか、遊んでいると余計に噛むように…。
もともと興奮しやすい犬種であることと、ある種の噛み付き癖だったのだと思います。
その頃は、遊ぶ度に手が痣だらけ、絆創膏だらけになっていました。
まだ小さいのに大人になってからも続いたら、もっと大きな怪我になってしまう…。
そう思い本やしつけに詳しい知人に相談し実践してみることにしたのです。
攻撃行動から脱出するための3ステップ
様々な要因が考えられたので、色々な方法を組み合わせて解決しました。
噛まれたら大きい声"イタイ"や"ヤメテ"と言ってをやめさせるようにした
大抵は驚いてこれで止めてくれました。
ただ、時々離してくれないので、そういった時は押して少し餌付いたときに引き抜くようにしていました。
手を引いてしまうと、引っ張りっこの延長になってしまい余計に噛んだり引いてしまうのが良くありませんでした。
手を離しても噛み付こうとする時はすぐに部屋を出る
これは、部屋を出ることで、「こちらに遊ぶ意思が無いと犬が知ってくれる」と知人に教わり、試してみました。
部屋を出てみると、子犬にとって悲しいようで、扉の前でキュンキュン泣かれました。
可哀想でこっちの気持ちのダメージも大きかったのですが、出てしまうと泣けば出る、反応があるとなってしまって無意味になるそうなので、じっと堪えました。
部屋に戻るタイミングは扉の前から退いてくれたらです。
大事なことは、部屋を出るとき入るときの犬の反応を見ることです。
絶対によく見て下さい。
強く吠えられたり、部屋に戻ったときにまた攻撃されるようでしたら、もともと追い出すことで飼い主より上位に立てたと感じているそうです。
そういったときは対処が変わってきます。
噛まれた後ではなく遊んでいる最中にオヤツをあげる
我が家で一番よくないポイントでした。
手を離すからあげるのではなく、噛み付かなくてもオヤツはもらえることを教えるのがベストでした。
噛むと遊べない悲しいことが起きるけど、噛まなければオヤツがもらえるとわかり、2週間目から噛む回数がかなり減り、1ヵ月後には完全に無くなりました。
遊んでいるなかでの攻撃行動や噛み癖は絶対に直せる

たったの3ステップ、しかも2週間目からしっかりと効果が目に見えたので、真剣に取り組んで良かったと思いました。
特にポイントになるのがオヤツです。
他のトラブルでもオヤツやエサでつい釣ってしまいますが、あげるタイミングを変えるだけで止めてくれることも多くなります。
我が家の場合、大事な物(何故か財布をどこからともなく持ってくる)の持ち逃げも大好きですが、オヤツと交換を徹底しています。
それまでは駆けずり回ってボロボロにされていましたが、持って行けばオヤツくれると分かってくれるので、ちゃんと悪戯しないで返してくれます。
ドックランデビューで他の犬を噛んでしまわないか少し心配もしましたが、先輩犬からモテモテで遊ぶの上手だねと他の飼い主さんに褒めらました。
噛み付いた原因は興奮状態であったことですが、一番の原因は母犬や兄弟犬から噛む力を教えてもらう前に我が家に来たことだと思います。
お母さんと兄弟の代わりは一緒にいる私たちですから、教えてあげるのは当然だと思います。
12年間、いつも一番可愛い家族ですが、これからもかわらずにお転婆娘のままでいてほしいです。
さいごに一言
今回の問題行動は、『攻撃行動の止めさせ方』について実際に実施して止めさせた飼い主さんによる実際の体験談です。
攻撃行動も種類が多いです
今回は遊んでいるなかでの噛み癖や攻撃行動です。
とても参考になる方も多いのではないでしょうか?
攻撃行動は、犬の飼い主さんの悩みの中でも常にトップクラスになるほどの悩みの種です。
攻撃行動の多くの原因が、ストレスによる『欲求不満』と従属の関係が壊れるような『支配欲』によるものだといわれています。
ドッグトレーナーさんに言わせると原因のほとんどが飼い主さんによるものだそうです。
この記事の飼い主さんは、
原因は母犬や兄弟犬から噛む力を教えてもらう前に我が家に来たこと
と結論づけ克服されました。
しかも、わずか1か月で解決されています。
本文冒頭でも言われていますが、先代の飼育&しつけ経験があり、愛玩犬と猟犬の違いが実感できたことも簡単に解決された一因かもしれません。
解決には、問題の根本を克服する必要があるようですね。
最後になりましたが、この記事を提供してくれたのは、都内在住の実家に猫3頭と犬1頭がいるRさんです。
どうもありがとうございました。